Web Japan > Kids Web Japan > 日本語 > 子どもクラブ > 日本舞踊 > 日本舞踊の振り
日本舞踊は決められた踊りの振り、小道具の使い方などがいくつもあります。それを組み合わせることで、悲しい、嬉しいなどさまざまな感情を表現したり、また祭りのにぎわいの様子など、舞台上の情景を表現することができるのです。
河藤流の踊りの型の代表的なものを幾つか紹介しましょう。
手ぬぐいを船の棹に見立てて使います。
「追分」。粋な男の人の姿を表現します。
「棹」は、手ぬぐいを船の棹に見立てて使います。手ぬぐいの両端を左右の手で持ってピンと伸ばし、これを前後に動かすと、ちょうど船をこいでいるように見えます。
「追分」は手ぬぐいを首前から左右の肩へ投げかける型。着流しの男役の粋な姿を表しています。
「霞流し」。可愛らしいですね。
「松葉流し」。すねた気持ちが伝わってきます。
女の踊りに使う「霞流し」は、霞が優雅に流れていくような華やかさを表現しています。両手で手ぬぐいを広げて持ち、優しく霞みを後ろへ送ります。
「あわせがえし」
悲しい気持ち、思い通りにならなくて、すねた気持ちを現すのが「松葉流し」。口に手ぬぐいをくわえて左手で持ち、右手は下方へ流します。
手ぬぐいばかりでなく、扇もまた、閉じたまま筆や笛を表現したり全開で波、風を表すなど、いろいろな表現に用いられます。この扇を用いた振りとしては例えば、女の踊りで使う華やかな振り「あわせがえし」があります。扇を持った右手に左手を添え、8の字を描くように体の前で動かします。