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扇
手ぬぐい
足袋
日本舞踊では手ぬぐい、扇、刀、傘、杖など様々な小道具を使います。
中でも平安時代(794-1192)に日本で考案された扇は、日本舞踊の必需品です。踊りながら扇をとばしたり、くるりと回したりなど使用方法が多彩です。デザインも演目によっていろいろなものがあります。
普段のおけいこでは、流派それぞれの紋を入れた扇を使用することが多いようです。河藤流の場合、初心者は白竹の骨に白抜きの流紋のついたものを使いますが、段階ごとに扇が変わり、名取になると黒骨に金紋がついた扇に変わります。
手ぬぐいも扇と同様、大切な小道具です。船をこぐ棹に見立てたり、目元にあてて悲しい気持ちを表現したりと、幾通りも使い方があります。幅約30センチ、長さ約1.5メートルの木綿布か縮緬が基本で、色、デザインも様々。豆絞り(豆のように小さな丸を染め出したもの)、山道(山形を横に2つ、3つ重ねた模様を染めたもの)など、模様を入れることもあります。
また着物を身につければ足袋も必要です。定番の白足袋の他、浅葱色(緑色をおびた薄青色)、藤色(薄紫)、玉子色(淡黄色)など、演目や衣装に応じた工夫があります。