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子どもクラブ

剣道(けんどう)


稽古の様子

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お稽古前の一時。みんな一列になって先生のお話に耳を澄ませます。


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お稽古前に友達と談笑する福島君。

 大沼若松剣道会の稽古の様子をご紹介しましょう。稽古は毎週火曜日と土曜日に行われますが、毎月最終土曜日には、定例の稽古のあとに、小学生以下の会員が全員参加して内部試合が行われることになっています。今日はちょうどその日にあたります。


 道場になっている相模原市立大沼小学校の体育館には、小学生会員の稽古開始の午後6時30分までに24人が集まりました。なかには幼稚園児も数人います。ほかに福島輝幸君たち中学生が3人、先生の補佐役として稽古に参加しました。


 先生と生徒がそれぞれ1列に並んで正座して互いに向かい合うと、「礼!」という号令に合わせて全員が深々とおじぎをします。これは、今からよろしくお願いしますという意味を込めたあいさつで、号令をかけたのはこの日にリーダー役になっていた佐藤大将(だいすけ)くん(小学校6年生)です。生徒たちの列より一歩前へ出たところで号令をかけるこの役は、最年長の6年生の間で持ち回りで決められています。次に全員が上座のほうに体を向け、同じように礼をします。これは神さまにあいさつする意味が込められています。そしてふたたび師範と生徒たちが向かい合い、佐藤君の「稽古に入ります。礼!」の号令で稽古が始まります。


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父兄が見守る中、お稽古にも力が入ります。


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月例会で優勝した野澤友里香さんがトロフィーを受け取ります。

 稽古では、皆で一緒に跳躍や屈伸などの準備体操をしたあと、構え、姿勢、間合い、面打ちなどを師範の指導のもとで習います。さらに素振りや打ち込みなど、いろいろな基本稽古を行います。


 そのあとでいよいよ試合開始です。学年別に3つのグループに分かれ、トーナメント形式で行われました。


 この日は野澤友里香さんも出場しました。自分の番が来て進み出た彼女は、対戦相手と礼を交わし、三歩前へ出て竹刀がふれあう距離まで近づきます。「はい、構えて」と審判役の師範の指示で竹刀を構え、蹲踞(そんきょ)の姿勢をとると、すぐに「始め!」の号令がかかりました。彼女は視線を竹刀に集中します。やがて息をつめて、「めん」と相手の正面をねらって打ち込み、みごと1本。つづく第2戦、3戦も楽勝。第4戦の相手はちょっぴり手強く、打っていっても竹刀をはじかれたりよけられたりして最初の1本はとられてしまいましたが、すぐに2本取りかえしました。野澤友里香さんは「5・6年生の部」でみごとに優勝したのです。