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神楽の里、安芸太田町

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安芸太田町(安芸太田町)

 日本全国にはそれぞれその土地の神楽がありますが、島根県は日本神話発祥の地ということで特に神楽がさかんです。県内には100以上の神楽団があり、西よりの地方で行われているものは、その昔の名前から「石見(いわみ)神楽」と呼ばれています。その影響を受けて、隣の県の広島県北部も神楽がとても活発な地域です。このあたりを芸北(げいほく)地区と呼ぶので、ここで演じられる神楽は「芸北神楽」と言われます。


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三段峡(安芸太田町)


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恐羅漢スキー場(安芸太田町)


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神楽大会には大ぜいの観客が集まる

 その芸北神楽の中心ともいえる安芸太田町(あきおおたちょう)は2004年10月に戸河内町など付近の2つの町と1つの村が合併してできた人口約8,800の新しい町です。町の面積342km2の9割以上を山林が占め、上空から見ると緑一色です。広島市内から高速道路を使って自動車で1時間と少し。観光と農業が主な産業で、特別名勝「三段峡(さんだんきょう)」やオートキャンプ場のある深入山(しんにゅうざん)などに年間30万人以上の観光客が訪れます。冬には標高1,346メートルの恐羅漢山(おそらかんざん)を目ざして、広島県内をはじめ、九州や四国から多くのスキーヤーが集まることでも有名です。


 安芸大田町には神楽団が16、子ども神楽団が2つもあります。どの団も専属の神社での秋の奉納が活動の中心ですが、町の教育委員会主催の生涯学習フェスティバルや共演大会など出演の機会がたくさんあります。近くの市や町の行事や練習も加えると、一年中どこかからはやしの音が聞こえてくるような神楽の里が安芸太田町です。町の人にとって、神楽は体にしみついた郷土芸能で、心のよりどころとなっています。