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子どもクラブ

神楽


神楽とは

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はでな衣装と動きが見どころ

 神楽は日本神話の神様にささげる歌や踊りです。「古事記」などの古い本によると、神様が岩の奥にかくれてしまった時、外に連れ出すためにもう一人の神様が踊りを見せたといわれる神話が神楽の起こりだと言われています。昔は代々、神社の仕事を継ぐ神主(かんぬし)以外、神楽を演じることはできませんでしたが、今ではふつうの人も演じられるようになりました。


 神楽は、あざやかな刺しゅうでかざられた衣装を着て踊る「舞い方(まいかた)」と、楽器を演奏する「はやし方」に分けることができます。舞い方は、かつらのように見える「がっそう」や面をつけて踊りを見せ、口上を言います。一方のはやし方は、大太鼓(おおだいこ)、小太鼓(こだいこ)、手打鉦(ちょうちがね)をたたき、横笛をふいて演奏をつけるものです。


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悪者を退治する話が多い

 神楽は、豊作・豊漁を願い、病気を追いはらう儀式として古くから舞われてきました。今では催しものとして体育館やホールなどで演じられることも多くなってきましが、本来は自分たちが住んでいる土地の守り神にささげるものです。今でも農村では、秋の稲刈りを終えた時期に、収穫を感謝してあちこちの神社の中にある神楽殿(かぐらでん)で神楽が舞われます。境内(けいだい)に集まってきた人々は夜通しで神楽を見物します。昔は三日間も続けて神楽が舞われていたこともあったそうです。