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東京稽古場での初釜の様子
1月
大福茶(おおぶくちゃ):大晦日から用いた炭火に、元旦になって最初に井戸から汲みたての水の入った釜をかけ、家元自身の点前で家族だけでお茶をいただく元旦最初の茶会です。
初釜(はつがま):「点て初め」とも言います。新年を祝う茶会のこと。
3月
利休忌:千利休の命日にちなんで開かれる追善茶会。
5月
初風炉(しょぶろ):11月から4月までの炉に代わり、5月から10月は風炉(ふろ)になります。5月になって初めて開かれる茶会を「初風炉」といい、初夏の趣を演出します。
春・秋 不定期開催
献茶式:神社やお寺で催される式。一般の人が家元の点前を見ることのできる機会です。
8月1日
八朔(はっさく):徳川家康が初めて江戸城に入った日から、以降大名や家来が登城し祝詞を述べたことに由来し、茶道の世界でも弟子たちが家元に挨拶に行く暑中見舞の日となっています。
10月
名残(なごり)の茶事:5月から使っていた風炉もこの月限りで炉に変わります。風炉を惜しむ茶事をこの月に開きます。(初風炉)
10月19日前後
一翁(いちおう)忌:官休庵を創建した四代目千一翁宗守の命日に由来した茶会。
11月
炉開き(ろびらき):11月から4月まで使う炉を初めて開きその年の新茶を味わいます。(初風炉)
12月11日頃
事始め:お正月の準備を始める日。暮れの挨拶をします。
12月31日
除夜釜:家元では大晦日の夜、家族や内弟子だけでその年の最後のお茶をいただきます。この時使った火が年を越えて大福茶に使われることで、新しい年へと伝統が受け継がれます。
2月
暁の茶事:冬の一番寒い時期の午前4時頃から開かれる茶会。夜が明けていく様子を楽しみます。
8月
朝茶事:日中の暑さを避けて、午前6時頃の涼しい時間に開く茶会。
11月
口切り(くちきり)の茶事:毎年、初夏に新しく作られる茶は茶壺に詰められて夏を越し、しっかりと熟成させます。そして11月になると茶壺の封を切って、中の茶を石臼で挽いて抹茶に仕立て、新茶でお茶を点てます。
12月
夜咄(よばなし)の茶事:日没から夜間にかけて開かれる茶会。ロウソクの灯だけをともして、暗い中で行います。