Web Japan > Kids Web Japan > 日本語 > 子どもクラブ > 有田焼 > 有田の陶器市
有田の町では年に一度、町をあげての「陶器市」が開催されます。町中のあらゆるお店が陶器を並べ、4月29日から5月5日までの間になんと85万人以上の人が、この小さな町を訪れるのです。1個100円のお茶碗から数万円する絵皿まで並んでいますが、陶器市の楽しみは、なんといっても店の人との交渉です。日本では、デパートで買い物をするときは商品についた値札の通り買い物をしていますが、陶器市ではお店の人に「まけてください」と頼んで、自分が納得する価格まで値切って買い物をする人がほとんどなのです。
この陶器市を訪れる人たちの姿格好は、面白いくらい同じなのも特徴です。帽子、スニーカー、背中にはリュック、そして手には軍手。どうしてだと思いますか?帽子とスニーカーは、約5キロに渡る陶器市を歩きまわるのがラクなように。そしてリュックは、両手を空けておき、商品の品定めをしやすいように。軍手は、商品に着いたホコリをふきとり、掘り出し物を探すためなのです。
陶器市の買い物のコツは、「あちこちの店をまわり、一番安いものを探す」「いろんな店の半端モノを買い集めてセットを作ってしまう」「値引き交渉をする」「多くの中から自分の好きなものを探し出す」こと。圧倒的な数の商品があるからこそ可能な買い物の楽しみ方なのです。
陶器市で吟味する観光客(有田町)