有田焼ができるまで
有田焼ができあがるまでにはたくさんの工程があります。
- まず、材料である陶石を掘り出します。そしてその石を機械で粉々にします。
- 細かく砕かれた後、水を加えて粘土にします。
- この粘土をよくこね、ロクロの上に置き、ロクロを回転させて器の形を作っていきます。このロクロをうまく回すのはとても難しく修行が必要です。器の形ができたら乾燥させ、
- 900度の温度の窯で一度焼きます。こうすると少し丈夫になり、絵を描いたりするときに取り扱いやすくなるのです。これを「素焼き」といいます。素焼きをしたら、
- 今度はいろいろな模様や絵を描いていきます。
- その後、焼くとガラスのようになる、うわ薬(釉薬)を絵の上にかけます。この時いったん描いた模様は見えなくなります。
- 今度は1300度ぐらいの高温で焼きます。これを本焼きと言い、これで焼き物は硬く焼きしまり、表面はガラスのようになります。
- さらに上絵(うわえ)付けをします。赤・黄・緑・金などの色を付けるときは本焼きの後に上絵の具で模様を描きます。
- 最後に約800度ぐらいの温度で上絵焼きをします。これで赤・黄・緑・金などの鮮やかな色があらわれるのです。