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ハイテクジャパン

ついに離陸する、日本のジェット機


パート2

環境にやさしいハイテクジェット機

MRJ

MRJが飛行するようすのCG画像
©Mitsubishi Aircraft Corporation

 いっぽうのMRJは、2012年に初飛行、2014年の初納入を予定しています。最先端の航空機開発・製造の技術力を使って、三菱航空機が開発を進めています。


 ホンダジェットとは異なり、MRJの外観は私たちが見なれた今のジェット旅客機とあまり変わりません。けれども、スーパーコンピュータを使った設計、省エネでクリーンな新型エンジン、最新の複合材料を用いた構造など、次世代のジェット機と呼ぶにふさわしい航空機です。その結果、高い安全性と低騒音・有害な排出ガスの減少を実現しながら、今までの同じ型のジェット機と比べて2割以上もの燃費削減に成功しました。


MRJ

最新技術を用いた新型スリムシートによって、座席の足元(特にひざの部分)が広くなった ©Mitsubishi Aircraft Corporation

MRJ

MRJのフライト・デッキ。4面の大型液晶ディスプレイで飛行の状況がすぐわかる
©Mitsubishi Aircraft Corporation

 MRJの中身にも最新技術が使われています。たとえば、日本独自の3次元立体編物技術を使ってつくられた「新型スリムシート」はそのひとつです。クッションの厚さはわずか6mmで、今までのクッションに比べてとても薄く、足もとのスペースが広くできます。今までのクッションよりも座り心地がよいので、機内でも快適に過ごすことができます。


 ふたつの国産ジェット機は、大きさや形、開発の経緯も異なりますが、高い安全性と省エネ性能という、日本が得意とするハイテク技術を大きな長所としているという点ではよく似ています。ホンダジェットとMRJは、ともに多くの注文をすでに受けています。世界各地の空港でその雄姿を見られる日は、もうすぐそこまで来ているのです。


(2012年2月更新)