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ハイテクジャパン

生きものの生態をヒントにした
最新技術


パート1

汚(よご)れない壁(かべ)のヒントはカタツムリ

 日本にはさまざまな動植物が生息し、昔から人間と共存してきました。そんな動物の機能を研究していたら、人間の暮らしに役立つヒントがありました。


カタツムリの殻とカタツムリの殻をヒントに開発された外壁(がいへき)タイル

カタツムリの殻とカタツムリの殻をヒントに開発された外壁(がいへき)タイル (C)INAX


 家の材料を作る会社の開発者が、汚れない壁を開発しようとしました。そこで注目したのがカタツムリでした。カタツムリの殻(から)がいつもきれいなことがとても不思議だったからです。じっくりと調べてみると、カタツムリの殻には細かくて規則正しい溝(みぞ)があることがわかりました。溝の表面は水の薄(うす)い膜(まく)がついていて油をたらしてもすぐに浮(う)かせてしまいますし、汚れもすぐに流れ落ちます。こうして、カタツムリの殻はいつもきれいなままなのです。カタツムリの殻のこの特徴(とくちょう)を応用して「汚れない外壁タイル」が完成しました。


 このように、生きものの生態からヒントを得て、私たちの生活に活(い)かすそうという研究が日本各地で行われています。