車の組み立て体験ができる「カスタムガレージ」(グッジョバ!!)
皆さんの身の回りに、日本メーカーの製品はありませんか? 自動車や電気製品をはじめとする製造業は日本の中心産業です。世界トップクラスの先進工業国として、日本は高い技術力で優れた製品を作ってきました。近年は高機能なもの、環境に優しい技術を取り入れたものなどに力を入れています。
日本だけでできる体験
そんな日本のものづくりを楽しみながら体験できる施設や遊園地が、子どもたちに人気です。子ども向け職業・社会体験施設「キッザニア」は世界各地にありますが、「キッザニア東京」(東京都)では日本だけでできる体験があります。日本の子どもたちは学校で文字を書くのに鉛筆を使うことが多いですが、「鉛筆工場パビリオン」では鉛筆作りに挑戦できます。木の板にある溝に芯をセットし、機械を使って接着して切断し、鉛筆の形に整えます。その後出来栄えを確認し、箱詰めするまでを体験します。「石けん工場パビリオン」では、伝統的な釜を使った製法で石けん作りをします。天然油脂やカセイソーダと呼ばれる原材料を釜に入れて石けんの元を作り、それに香りや潤いの成分を混ぜて形を整えます。出来上がった石けんは持ち帰ることができ、お風呂の時間が楽しくなるでしょう。
「キッザニア」の「鉛筆工場パビリオン」。試し書きをして、硬さを調べます。鉛筆は硬さにより22種類に分けられます
完成した鉛筆。売られている鉛筆と同じくらい、よくできています
「石けん工場パビリオン。石けんの元となる原材料を釜に入れて溶かします
完成した石けん
遊びながら製造過程が分かる
東京都の遊園地・よみうりランドの、日本のメーカーのものづくりが体験できるエリア「グッジョバ!!」では、自動車、食品、ファッション、文具の工場をイメージしたアトラクションがあります。例えば「カスタムガレージ」は、車体に好きなデザインの部品を取り付けて自分好みの車を作り、試験走行するまでを行います。「スプラッシュU.F.O.」は、カップ麺(紙やプラスチック製の器に湯を注いで作る即席麺)の器の形をしたボートに乗って製造工程を模した施設を巡ったり、具材を組み合わせて自分だけのカップ麺を作ったりします。どれも、工場でどのように製品が造られているか、遊んでいる間に分かる仕組みです。
世界に一つだけのオリジナルカップ麺を作ることができるワークショップ。味の組み合わせは5460通りあります(グッジョバ!!)
カップ麺のふたとなるデザインシートにイラストなどを描いて、オリジナルパッケージを作ります(グッジョバ!!)
完成したカップ麺は、空気で膨らませたパッケージに入れて持ち帰ることができます(グッジョバ!!)
カップ麺の製造工程を巡る「スプラッシュU.F.O.」(グッジョバ!!)
本物そっくりな食品サンプル
みんなに自慢できる、変わった体験もできます。それは、食べ物のサンプル作りです。日本では、店頭に本物そっくりな食べ物見本を置いているレストランがありますが、食品サンプルは今から80年ほど前に日本で誕生したと言われます。現在は合成樹脂という素材で作られていますが、体験できる工房に行くと、パフェやソフトクリーム、ラーメンやチャーハンなどの、思わず食べたくなるリアルなサンプルを作ることができます。体験した子どもたちからは「きれい」「本物みたい」と声が上がります。
あなたもぜひ一度、日本のものづくりを体験してみてください。
食品サンプルづくりを体験(大和サンプル製作所)
本物のような食品のサンプル(大和サンプル製作所)
※各施設の体験プログラムは実施日が限られていることがあります。参加する場合は、直接施設にお問い合わせください。
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