本物へのこだわり
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ミニ四駆(よんく)は組み立て式レーシングホビー (C)タミヤ
日本のものづくりは、精密(せいみつ)さで知られていて、細かいところまで気を配りながら、職人たちの持つ技で作り出されるさまざまな加工品は日本人ならではの作品です。また、アニメに登場するキャラクターやロボットのフィギュアはもはや芸術作品として扱(あつか)われていますし、さまざまな食品を本物そっくりに再現した作品も世界の人を驚(おどろ)かせています。子どもたちのものづくり遊びにも、そうした心が息づいているのです。
日本の子どもたちは細部にこだわって、本物そっくりのものを作るのが大好きです。たとえばプラモデルです。細かいパーツを、接着剤を使ってくっつけながら、本物そっくりの自動車や飛行機、船などを作っていきます。出来上がると小さいけれど本物そっくりです。でも、完成したら終わり、ではありません。日本では、本物を見ながら、細部にこだわって、シールや絵の具を使って色をつけて、もっと本物らしさを再現したいと頑張(がんば)る子どももいます。プラモデルの中にモーターをつけて動けるように細工する子どももいます。
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(C)タミヤ
ものづくりをしているうちに手や道具を上手に使えるようになってきます。ものをよく観察するくせも身について、精巧(せいこう)につくるための工夫も考えつくようになります。ものづくりが上達すれば、完成品もどんどんかっこよくなり、楽しさも倍増します。