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パイロット体験。制服を着てコックピットに座ると緊張感がみなぎります。(キッザニア)
パン職人、消防士、看護師、警察官、モデル、医師、新聞記者、カメラマン、ラジオDJ、ピザ職人、カーディーラー、バスガイド、デザイナー、歯科医師、ネイルアーティスト、建設作業員、ツアープランナーなどなど。この中で、やってみたいお仕事はありますか?
1999年にメキシコで誕生した子どものためのお仕事体験テーマパーク「キッザニア」。その日本版「キッザニア東京」が2006年10月、東京・豊洲にオープンし、全国から訪れる子どもたちで連日にぎわっています。
本物そっくりの宅配センターの車に乗って、キッザニア中を回ります。(キッザニア)
これほどの人気の秘密は、約3分の2サイズに縮小された本物そっくりのパビリオンの数々です。かっこいい制服に身を包み、落とし物の聞き込み捜査をする警察官や、実際に消火活動ができる消防士など、一度は体験してみたいお仕事が約50種も!日本ではおなじみの宅配センター、観光バスのガイドさんや、日本の子供たちに人気の幼稚園の先生、そしてパン工場など、本家メキシコにはない仕事も体験できます。さらにパビリオンで働けば「キッザニア」内で使えるお金「キッゾ」をもらえるので、デパートで買い物をしたり、デザイン教室で絵の勉強などもできます。
「子どもたちは本当に楽しんでいますね。『また行きたいです』『今度はもっとうまく仕事ができるようになりたいです』という声は多いです。また『お母さんが幼稚園の先生をしていて、同じ仕事をやってみたら大変で、お母さん、ありがとうと思いました』という感想も聞きました」
幼稚園の先生としての責任の重さを感じます。(キッザニア)
と、広報部の本間詩麻さんは言います。小学生女子のなりたい職業ベスト1、保育士・幼稚園の先生を体験できる「幼稚園」はいつも人気のパビリオンで、絵本を読んであげたり、遊んであげたりと、キッザニアを訪れる本物の小学校入学前の子どもたちのお世話をします。また重さや肌のやわらかさが新生児そっくりの人形を使って、おむつ替えなどができる看護師の仕事では、どの子どもも真剣な表情で小さな赤ちゃんを抱いています。
「ピザショップでは本物のピザを焼きますし、ラジオ局ではDJになった子ども達が大人も驚くような機材を使って原稿を読みます。時には仕事が上手にできなくて泣き出してしまう小さな子もいますが、2歳から15歳までの子ども達が助け合いながら一緒に仕事をすることで『社会って、こんな風になっているんだ』ということを楽しく学んでもらったらいいな、と思っています」
と本間さん。自分で手に入れた「キッゾ」で買ったおみやげと、体験という目に見えないおみやげを手にして、みなそれぞれに新しい自分の姿を発見できるかもしれません。
(2006年12月更新)