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流行通信

遊びながら芸術を楽しむ
日本の子供たち


パート2

まわりの世界が違(ちが)って見える

キョロロ

 新潟県(にいがたけん)十日町市は日本有数の豪雪地帯(ごうせつちたい)で里山の景観が広がっています。「越後妻有(えちごつまり)大地の芸術祭の里」は、760km2の広大な里山に約200の現代美術作品が常設されています。その中にある「越後松之山『森の学校』キョロロ」は里山の自然と芸術を体感できる場所です。全長160メートルにもなる蛇(へび)のような建物に入ると、肉眼では見ることのできない細部までも詳細(しょうさい)に観察できる昆虫写真(こんちゅうしゃしん)が飾(かざ)られています。さらに歩いていくと、季節や天気によって刻一刻と変化するわき水の音が聞こえてきます。階段を登ると青と赤のダイオードでできた作品があり、このダイオードは、私たちの体を1秒間に200個以上も貫通(かんつう)している目に見えない宇宙線によってついたり、消えたりします。塔(とう)を登りきると里山の美しい自然が360度体感できる展望台に辿(たど)り着きます。子供たちはきれいな景色が見られるだけでなく森にいる昆虫の声、豊かなわき水、そして山と空の向こうに広がる宇宙といった、雄大な自然を全身で体感することができるのです。


キョロロ