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流行通信

生態系をまるごと感じられる
日本の水族館


パート1

太平洋を巨大水槽(きょだいすいそう)で再現

 飼育技術が向上した日本では、「生態展示」という見せ方をする水族館が増えています。大型の水槽に海の生態系を再現し、海の生きものたちの行動そのものを見学できるようにしているのです。


海遊館の巨大水槽ではジンベイザメがゆったりと泳いでいる

海遊館の巨大水槽ではジンベイザメがゆったりと泳いでいる (C)大阪・海遊館


 大阪にある海遊館(かいゆうかん)の魅力(みりょく)は、地球上で最も大きな海である太平洋を世界最大級の水槽で再現したところです。全長5mもあるジンベイザメや世界ではじめての展示となるイトマキエイ、攻撃的(こうげきてき)なイタチザメがゆったりと泳いでいて迫力(はくりょく)満点です。ほかにも、世界最大の淡水魚(たんすいぎょ)ピラルクが泳ぐ「エクアドル熱帯雨林」、ペンギンたちが暮らす「南極大陸」、光の届かない深海を体現できる「日本海溝(にほんかいこう)」など14の水槽で海の世界が再現されていて、環太平洋(かんたいへいよう)に棲息(せいそく)する豊かな生態系をすべて体験できます。


海遊館にある日本海溝を再現した水槽

海遊館にある日本海溝を再現した水槽 (C)大阪・海遊館