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大理石模様の球は、水球に緑、黄、赤のインクを加えてつくった「墨(すみ)流し(墨を使ってできる大理石模様)」という絵画技法でできています。昔から世界中でなじみ深い方法ですが、2008年9月に、宇宙で実験してみたら、とても美しい模様になりました。水球上で大理石の模様が重なって、より立体的に見えています!
実験当日は、限られた時間の中で、日本と他の国の実験棟を行き来して水を用意し、水球を作りました。宇宙空間では、水は表面張力という性質(液体の分子が引っ張り合って、表面積が小さくなろうとする性質のこと)と無重力のために、球体になって浮きます。水球が飛んでいかないように針金の中で球を作りました。チューブから水を出す量を増やしながら、10分ほどで水滴(すいてき)が8センチくらいの大きさになりました。インクをかきまぜるのがなかなか難しいようですが、宇宙で思い思いの絵をかいてみたくなりますね!