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人間の何倍も大きな太鼓も存在します。 (浅野太鼓楽器店)
日本での太鼓の歴史は長く、古くは6世紀頃に作られた古墳から、太鼓を持った埴輪(素焼きの土人形)が発掘されています。
当時は外国との交流で様々な楽器、音楽が日本にもたらされていました。5世紀から7世紀には朝鮮半島から来た人が、音楽を奏でたという記録があります。また752年に開かれた奈良・東大寺大仏開眼会(新しく作った仏像に目を入れて、仏の霊を迎える儀式)にはアジア各地から音楽家が集まり大演奏会が開かれました。当時使われた太鼓が1000年以上経った現在でも保存されています。
中世(13世紀~16世紀)になると、物まね芸や歌舞を演じる芸能が、有力な寺院の支援を受けて「能」に発達。そのお囃子用 の太鼓も現在に通じるような形に整っていきました。江戸時代(1603-1868)には歌舞伎が庶民の間で大流行し、その伴奏音楽として十数種類の太鼓が使用されています。また日本各地の民俗芸能や祭礼でも、大小、様々な種類の太鼓が使われています。
そして近年では祭囃子を土台に各種太鼓を組み合わせて演奏する太鼓グループが多く生まれ、全国各地で熱心な演奏活動を行っています。
* 囃子=能や歌舞伎、祭礼などで、拍子をとったり、情緒を添えるために伴奏する音楽のことをさします。通常、笛・太鼓・の他、笛・鼓・三味線・鉦などの楽器を組み合わせて演奏します。今回紹介する若囃太鼓会では、太鼓と笛の組み合わせで演奏を行っています。