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子どもクラブ

白川中学校


世界遺産・白川郷

合掌造り

写真提供:白川村産業課商工観光係

 白川郷・五箇山の合掌造り集落 は1995年12月にユネスコの世界文化遺産として登録されました。江戸時代に建てられた美しい合掌作りの建物とともに、日本の農村の伝統的な姿が残っています。


 世界遺産とは、世界各地にある遺跡や景観、自然など、世界中の人たちが共有すべき特別な価値を持つものを保護していこうという運動で、1972年に「世界遺産条約」が採択されたことに始まります。2007年現在、日本には11の文化遺産と3つの自然遺産があります。


 茅葺き屋根の葺き替えは大量の茅を一度に運ばなければならないので、たくさんの人手が必要です。そこで白川村では昔から「結」というものが行われていました。


葺き替え

 屋根を葺き替える家の主人が村の各家に手伝いを頼み、数十人から多い時で200人もの人を集め、みんなで協力してたった1日で葺き替えを終わらせます。


 「結」で葺き替えを手伝ってもらったら、将来は自分がよその家の屋根葺きを手伝います。このようにお互いに助けたり、助けられたりしながら、数十年に一度の葺き替えという大仕事をやりとげているのです。


白川郷

 かつて白川郷には300棟近い合掌造りの家がありました。しかしダム建設で家が水没したり、村人が町へ出て行くなどの理由で次々と姿を消し、伝統的な文化が消えていく恐れがありました。白川郷荻町の人たち全員が協力して、村の昔ながらの姿を守る活動を始めた努力のおかげで、現在は村内に113棟の合掌作りの建物とともに、美しい村の光景と生活文化が残っています。