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普段教室では学べないことを体験学習するのが、移動教室(校外学習)です。
1年生は、二泊三日で「相模川自然の村」ビレッジ若あゆへ行きます。畑作から七宝焼まで、幅広い活動を体験し、同時に集団生活を学びます。2年生は、国際理解を深めることを目的とした東京への校外学習。5~6人のグループを作り、東京都内の国際機関などを訪問をします。3年生の場合は、伝統文化に直接ふれあうことを目的としており、2000年度は二泊三日で京都・奈良に行きました。
体験学習で最初にしたのがペットボトルロケットです。これは作るまではよかったけれど一番はじめにとばした時、わずか数メートルで墜落してしまいました。そのうちにふたの役割をするゴム栓を強くするほどよくとぶことを発見したので、力いっぱいゴム栓をしめて空気をいれてたら、驚くほど遠くまでとびました。その時のうれしい気持ちは今でも忘れられません。私は改めて自分で発見する驚きやおもしろさの感動を味わいました。
初めてのカヌー遊び。ぶつかりそうになってしまいます。
そして二日目の体験学習はオリエンテーリングです。地図と解答用紙をもらって出発しました。何問かといていくうちに長い坂につきました。坂をいくら登ってもあるはずの問題がありません。看板があったので自分たちの地図と見比べてみると、地図の見方をまちがえて進んでいたことがわかりました。急いでもときた道を引き返しました。坂を大変な思いでのぼったので、すっかり疲れてしまいました。今そのことを思いだすとおかしくなってしまいます。やっとの思いでゴールイン、結果は2位というまずますの順位でした。そして三日目も体験学習で、友だちと協力したり遊んだりと、とても楽しく有意義にすごせました。
閉村式が終わってバスにのり、三日間のことを思い出していくと、体験学習や寝る時、相模原を知る講演会、体験学習についての発表会、食事、係の仕事などたった三日の間にそれぞれのことにいろいろな思い出が残りました。そしてたくさんのことを学びました。いろいろな人と協力したり団結したりするのはとても大切なことだと若あゆに来て改めてよくわかりました。
「若あゆ」の一日目は、「オリエンテーリング」をやりました。班ごとに競い合って、最初はあせって先走ってしまったけれど、次第にグループの人たちと協力がうまくいくようになって、ゴールインする頃にはすっかり仲も深まっていました。少し所定時間を超えてしまったけれど、全問正解で、達成感を得られました。
二日目は、「餅つき」をやりました。餅米をとぐことから始まって、味つけまで全部自分達でやりました。私は、最初から最後まではやったことがありませんでした。みんなで苦労して一つ一つやっていって、かまでたいたり、餅をついたり、きなこやしょうゆで味つけしたりなど、がんばったことが頭に思いうかびます。自分でついた餅の味は、最高でした。
一番人気のキャンプファイヤー。歌ったり踊ったり。
そして最後の体験学習は、「自然の染め物」をやりました。染め方は三種類あって、あい染めとマリーゴールドを煮てつくる黄色染めと、若あゆの近くの山から、好きなものをとってきて染めるやり方がありました。白いハンカチを牛乳にひたして乾かしてから、輪ゴムで結んだり、ハンカチのかどを結んだりと自分で工夫してから、それぞれのなべの中に入れました。私は、マリーゴールドで染めました。20分ぐらい入れておいて、とり出してみると、きれいな黄色になっていて、輪ゴムで結んでいたところはドーナッツ型になって、かどを結んだところは、色がついているところとついていないところがあり、少しぼやけていました。初めて作ったにしては、きれいに模様が出ていて、大成功でした。
この三日間は、若あゆでなければ出来ないことばかり体験できて、すごく楽しかったです。また、協調性やみんなの仲が深まったのではないかと思います。
私達は、東京都目黒区にあるナイジェリア大使館を訪問してきました。大使館の中に、ナイジェリアのいろいろな民芸品が飾ってあったのですが、ひとつひとつが珍しくきれいなので、眺めているだけでも楽しかったです。
ナイジェリア大使館にて。展示品がとてもきれいでした。
大使館の方が、ナイジェリアという国についていろいろと説明をしてくれました。日本からあまりに遠く、社会や文化なども異なっていて、聞くことすべてが新鮮でした。まず、ナイジェリアには300もの民族がいると聞いて、驚きました。ナイジェリアは確かに日本より広い国ですが、一つの国にそれほど多くの民族が住んでいるなどと、日本にいると想像もつきません。
興味深かったのは、ナイジェリアでは左手で食べ物にさわってはいけないということです。ナイジェリアでは、右手と左手の役割が決まっていて、左手は体を洗ったりすることに使うそうです。子どもの時から右手と左手を使い分けることをしつけているのだそうです。習慣の違いとして非常におもしろいと思いました。日本にも、ナイジェリアの人々が聞いておもしろいと思うような習慣が、きっとあるのでしょう。
それから、双子が生まれると大騒ぎだということ。ナイジェリアでは家族は多いほど尊敬されるので、二人の子どもが生まれたときも喜びは二倍になるのだそうです。
お話はどれも興味深く、いい経験になりました。お話をしてくださった方々は非常に親切でした。とても感謝しています。
私達は、東京都台東区の上野にある日本国際ボランティアセンターを訪問してきました。日本国際ボランティアセンターは、アジア・アフリカ7カ国でボランティア活動を続けている市民の海外協力団体で、草の根の開発協力やアジア・アフリカでの環境破壊に取り組んでいます。私たちが中学生ということもあって、日本国際ボランティアセンターが子どもたちを対象に行っている活動のお話を中心に聞きました。最近では、ベトナムやラオスで、戦争や自然の災害といった理由から傷を負った子どもたちの診療所を作ることに貢献したそうです。
日本国際ボランティアセンターにて。勉強になりました。
私たちは活動の内容はもちろん、いろいろな被害にあった子どもたちのことで胸がいっぱいになりました。たとえば、タイでは森林破壊が進んだ結果、食べるものもない子どもたちがたくさんいるのだそうですが、もともとは、他の国々に木材を輸出するために森を破壊してしまったのだそうです。それから、コソボやセルビアでは、まだ学校に行くことができない子どもたちがいるのだそうです。私たちがあたり前のように受けていることが、彼らには受けられません。私たちにとっての幸せや、私たちが嬉しい・楽しいと思うことは、彼らにとっても同じはずなのに。
ふだん生活している限りでは、あまり意識することもないことを学べました。世界ではいろいろと大変なことが起きていますが、まずは一人一人が自分でできることをやっていくべきだと思います。
東大寺に行きました。大きくてびっくり。
「修学旅行」は三年間で一番の思い出です。なぜならば、事前に日程や時刻を調べ、すべてのことを自分達で行なったからです。また、この修学旅行を通してクラスの団結力を深めることができました。
一日目の奈良公園は、運が良いと思うくらい晴れました。公園内には、たくさんの鹿や社会の教科書で見たことのある建物を見ることができました。
二日目の自由行動は、班で決めたコースを予定通りにまわれました。また、体験学習ではお香について勉強し、いろいろなことを学びました。
三日目は、金閣寺と銀閣寺、そしてクラスで決めた平安神宮に行きました。雨が降っていたことが残念だったけど、有名な建物を見ることができたのでとてもうれしかったです。
修学旅行の三日間、たくさん貴重な体験ができたと思いました。
清水寺(きよみずでら)にて。皆、見えますか?
京都・奈良の町並みは、古い日本の建物がたくさんあって、昔ながらの風習なども見受けられ、歩いているだけで楽しかったです。神奈川は近代的な建物が立ち並び、生活もどこかせわしないので、そういう違いを見るにつけて、驚くというよりなぜか懐かしい気持ちになりました。
また、食事も味付けが関東とは違い、どのお料理も私にとっては少し薄味でしたが、とてもおいしかったです。
京都・奈良では、扇子に絵を描いたり、組み紐を編んだり、和菓子を作ったり、といった日本の伝統文化の体験学習を行った。これは非常におもしろかったです。
一番心に残ったことは、お寺にあったたくさんの仏像です。昔の人はとても器用だったのだと思いました。この技術をこれからずっと先の人たちにも残していかなければならないと思いました。
夜は、好きな友達同志でしゃべっり、はしゃいだりして、まるで子どもに戻ったような大騒ぎでした。やはり、修学旅行には、楽しい夜が付きものだと思いました。
とても楽しい修学旅行でした。