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1年生のクラスは8人。朝はホームルームから始まります。
郷土料理実習では葉もちを作りました。
もちを巻く葉は沼島でとれたものを使います。もち米とうるち米を混ぜ合わせた粉でもちを作り、中にあんを入れて蒸します。
沼島の中心である港から数分歩くと、白い壁と赤い屋根のこじんまりとした3階建ての建物が見えてきます。これが沼島中学校の本校舎で、1階は校長室と職員室、2階は各学年の教室、3階は理科室、家庭科室、そして少し離れたところに体育館があります。
沼島中学校の朝は8時15分の学活からスタートし、1時間目は8時35分から。50分の授業が午前中に4コマ、午後に1~2コマあり、放課後は6時近くまで部活動。といっても生徒数が少ないので全員がソフトテニス部に入っています。
授業は通常の必修科目、選択科目の他、沼島ならではの授業も企画されています。例えば地元の郷土料理である「葉もち」を家庭科の授業で作ったり、保健体育の時間を使って簡易ヨットの操縦に挑戦したり。特にヨットは風を上手に掴んで船を進ませるが難しく、生徒たちは四苦八苦。それでも「ヨットに乗ってみて、なんと気持ちの良いものだなぁと思いました」という感想が出るなど、学校生活を沼島流に満喫しているのです。
ヨットの体験学習
昼休みには男の子たちが校長室に集まって、囲碁や将棋の勝負。「皆なかなかの腕前です」と藤本校長先生。
生徒22人に教職員13人という規模の学校ですから、生徒と先生の間はとても親密。お昼休みになると、昼食を終えた男子生徒が校長室に現れて、校長先生と一緒に将棋を指すのが日常的な風景になっています。
また生徒の家族や地域の人々も学校には関心が深く、給食のない日はお昼時に子どものお弁当を届けに来たりと、いつでも気軽に学校をのぞいています。校舎玄関の脇には大きな水槽があり、保護者や近所の人が「漁で珍しい魚があがったから」と持ってきてくれた魚が、いつもゆうゆうと泳いでいるのです。