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子どもクラブ

光明養護学校


光明祭(演劇)

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本番前の阿部くん。髭をかいたら立派なお父さんに変身しました。

 毎年11月、光明養護学校では2日間にわたって「光明祭」という学園祭を開き、これまでの学習成果を、演劇や学内展示などの形で発表しています。2002年の光明祭は学校開設70周年記念ということもあり、在校生はもちろん、両親や先生、卒業生たちもおおぜい集まって、とても賑やかな雰囲気でした。


 光明祭一番の出し物といえば、体育館の舞台で行われる演劇や歌、合奏などの発表です。初日の11月1日は小学部、中学部が学年ごとに歌や楽器の演奏、15分程度の短い演劇を披露してくれました。そして2日目の11月2日は高等部の演劇です。脚本は出演する生徒のキャラクターに合わせて先生が脚色したり、生徒が出したテーマをもとに創作しています。


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準備も余念がありません。


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先生もセリフを覚えて生徒を応援します。

 高校1年生が演じたのはおなじみの「メアリー・ポピンズ」です。


 「たくさん練習したので、あまり緊張はしませんでした。逆に楽しかった!」


 と語るのは高校1年生の中村如雄(ゆきお)君。歌や踊りのシーンが多く、彼はみごとなタップダンスを披露してくれました。


 「僕は歌は苦手だから、セリフでがんばりました」


 と言うのは、お父さん役でネクタイに付け髭姿の阿部智行(ともゆき)くん。練習は1ヶ月前からほとんど毎日のようにやっていたといいます。


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中村くんのタップダンスも見事に決まりました(左)、タイムマシーンで大昔の砂漠へ。みんな衣装がとてもよく似合っています。


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物語を進めるナレーションも重要な役割。

 高校2年生は、学年の人気もの、岡田史生(ふみお)くんを悪役「オカチャン大王」に配役し、オリジナル脚本の「タイムトラベラー~オカチャン大王の野望~」を演じました。


 「高校生がタイムマシーンを作って、大昔の砂漠に行ってしまうんです。小さな村にたどりついたら、そこにオカチャン大王が出てきて、大切な水を独り占めしてしまうという話なんです」


 と高校生役の島幸恵さんがあらすじを説明してくれました。村の娘と高校生とのラブロマンスもあって、楽しいストーリー展開です。


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 「テーマはみんなで決めてやりました。セリフを覚えるのが大変だったけど、去年も舞台をやったので今年も大丈夫」


 同じく高校生役で今回の主役・菊川敦史くんは、本番直前も自信満々でした。


 そして今年のトリは高校3年が取り組んだ「ライオンキング」で、50分もの大作です。悪役スカーを演じた石塚慎也君は、本番を前に緊張の面もちです。


 「僕は小学部から通っているので光明祭は12回目。毎年、舞台は大変ですが、今回は特に大一番なので緊張してますね。昨日はよく寝られなかったです。夢も見ました。本番の途中で夢が途切れたので、その後どうなるのかな、と気になります」


 そんな生徒たちの熱い思いをのせ、舞台は見事な出来映えでした。観客席から盛大な拍手を受けた生徒たちは、とても誇らしげな表情を浮かべていました。