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ハイテクジャパン

シールドマシン


パート2

いろいろな形のトンネル

複合円形シールドマシン。

複合円形シールドマシン。(C)鹿島建設株式会社


 日本のシールドマシンは常に進化しています。2008年に開通した新しい地下鉄副都心線(ふくとしんせん)の工事では、円形のトンネルが掘れる機械のかわりに、楕円形(だえんけい)が掘れる新たな機械が使われました。円形のトンネルの問題点は、地下鉄の電車は四角いので、上下に何の役にも立たない空間ができてしまうことでした。楕円形の穴の方が良いのですが、それまで楕円形の穴を掘るには、円形のトンネルが掘れる2台のシールドマシンが必要でした。


 新たに登場した複合円形(ふくごうえんけい)シールドマシンは、カッターの先が伸(の)びたり縮(ちぢ)んだり調整できるため、ひとつのマシンで楕円形を掘ることが可能なのです。日本では、そのほかにも、四角形やU字形などのトンネルが掘れるシールドマシンがいろいろな所で活躍(かつやく)しています。


複合円形シールドマシンには6つの刃が取り付けられている。

複合円形シールドマシンには6つの刃が取り付けられており、BCEFの刃は回転しながら伸びたり縮んだりするため、さまざまな形のトンネルを掘ることができます。トンネルを楕円形にすると必要のない部分が少なくなり、コンクリートの使用量も減ります。