Web Japan > Kids Web Japan > 日本語 > ハイテクジャパン > ハイテクトイレ > 洋式トイレの普及と「お尻を洗ってくれる」シートの誕生
噴射される水の勢いも変えられます。(TOTO)
戦後、和式トイレにしゃがむより洋式トイレに座った方が楽なため、一般家庭のトイレは洋式に移行していきます。そして1977年に、洋式トイレの出荷台数が和式を上回るようになりました。その洋式トイレにひとつの技術革新がみられました。お尻を温水で洗いきれいにしてくれる温水洗浄便座がそれです。例えば、衛生陶器メーカーのTOTO(東陶機器)が1980年に発売した「ウォシュレット」が、代表例です。ウォシュレットは用を足した後、便座の奥から暖かいお湯を噴射するノズルが出てきてお尻を洗い、温風で乾燥までしてくれる機械で、トイレットペーパーでふくというトイレの常識を一変させました。それまでTOTOは、アメリカ企業の温水洗浄機を輸入販売していましたが、そのアメリカ製品からヒントを得てウォシュレットを開発したのです。