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1999年に引退した初代新幹線車両0系(JR東海)
シートのデザインも今とは違います。(JR東海)
東京と大阪の間に超高速鉄道を走らせようという計画がスタートしたのは、高速道路が整備され航空路線も増え、自動車や飛行機が鉄道にとって代わる、という声が出始めた1957年のことです。当時、日本で最も速い列車は蒸気機関車が引っ張る特急「つばめ」と「はと」でしたが、最高時速は95キロにすぎず、東京-大阪間は7時間30分もかかっていました。これを、ほぼ在来線に沿ってより線路幅の広い新路線を建設し、そこへ新技術をとり入れた高性能車両を走らせることで半分以下の3時間に短縮しようという計画が、当時の国鉄の研究機関であった鉄道技術研究所によって提案されました。その計画はやがて国家プロジェクトとなり、新幹線は1959年4月に着工、わずか5年半で完成し、64年10月に全長552キロの東海道新幹線が「ひかり」号と「こだま」号で開業しました。営業速度は最高時速210キロを達成し、ひかりは東京-新大阪(新幹線のために作られた駅)間を4時間、65年には3時間10分で結ぶ世界最速の「夢の超特急」を実現したのです。。