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ハイテクジャパン

海藻(かいそう)エネルギー


工場などから出る排(はい)熱を成長剤(ざい)にして、海藻を成長させる。


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(海洋バイオマス研究コンソーシアム)

 海藻は物に付着すると正常に成長します。海藻(アオノリ)同士を付着させる方法を考えました。1週間で10倍に増殖(ぞうしょく)して、5週間で収穫(しゅうかく)できる速さで成長します!


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(海洋バイオマス研究コンソーシアム)

 この海藻なら、プールの中で栽培できます。工場や発電所の近くにプールなどの設備をつくる方法が「海洋バイオマス研究コンソーシアム」によって考えられています。この設備は50メートルプールがいくつも並ぶほどの大きさで、CO2、排熱温度、太陽光などによって海藻を成長させます。



海藻が燃料に!?


 オリーブをしぼるように海藻にふくまれる油を圧縮すると液体燃料になります。蒸し焼きにするように熱すると気体燃料になり、水と分離(ぶんり)してドロドロになった海藻を乾燥・ろ過して熱を加えるとパラパラの固体燃料になります。


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 科学研究は、はじめにビーカーや試験管実験をしてから、大型実験に移っていきます。海藻栽培の研究は広範囲(はんい)にわたっていて、海藻の成長速度、海藻の種類によって得られるエネルギー量や油の量、CO2の循環(じゅんかん)、海藻の利用方法、さらには、設備を建設する場所選びまで検証します。このような研究を積み重ね、実際に社会に役立つ技術になっていきます。




(2009年2月更新)