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ハイテクジャパン

インスタントラーメン


最新即席麺事情(国内)

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様々な種類のカップラーメン(日清食品株式会社)

 初めは「味つけ麺」という簡便さを狙って作られたインスタントラーメンですが、1962年に明星(みょうじょう)食品、東洋水産がスープを別に添えたタイプを売り出し、さらに本格的な味を出そうとしました。


 1966年にはサンヨー食品が乾燥ネギを入れた製品を発売、1967年にはエースコックが従来の85グラムから100グラムと大幅なボリュームアップを図るなど、各社それぞれの工夫による価格や商品開発の競争が繰り広げられました。


 1979年にハウス食品が出した「うまかっちゃん」は、九州独特のとんこつ味を活かした製品で、地域限定商品のはしりになりました。続いて各社も九州ラーメンを販売し、関西や北海道、東京、大阪向けの商品も開発されました。こうした各地の特徴を前面に出した「ご当地もの」は今も人気を保っており、最近では有名店の味を模した製品も販売されています。


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日本のスーパーで売られているインスタントラーメンの数々

 80年代に入ると、高価格で高級感を出した商品が相次いで発売され、「インスタントラーメンは安いもの」というイメージを変えました。89年には「生麺タイプ」の商品が開発されました。生タイプは麺を酸で処理して高温滅菌しますが、中華麺の製造工程ではアルカリ性のかん水で処理するため、生タイプに仕上げるのは技術的に難しかったのです。


 こうして麺のタイプも味わいも多様なインスタントラーメンが生まれ、今もまた新たに作られ続けています。日本で販売されている即席麺の銘柄数は800を超えています。