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ハイテクジャパン

パーソナルモビリティで自由自在


パート1

パーソナルモビリティは、ショッピングや宅配サービスのほか、空港や病院、図書館、工場や遊園地での移動、観光地でのレンタルサービスなどさまざまな利用が期待されます

パーソナルモビリティは、ショッピングや宅配サービスのほか、空港や病院、図書館、工場や遊園地での移動、観光地でのレンタルサービスなどさまざまな利用が期待されます

 自動車でも、自転車、バイクでもないー。道路や歩道はもちろん、そのまま広い建物の中に入って安全にスイスイと移動することもできる便利な乗り物。日本では近い将来、そんな乗り物「パーソナルモビリティ」が大いに使われるようになるかもしれません。すでに、さまざまなパーソナルモビリティが開発され、実際に使われているものもあります。エネルギーは電気ですから地球環境にやさしい、そしてとても小型なので渋滞や駐車場不足の解消も期待できます。お年寄りや身体に障害がある人でも、誰でも自由に移動できる、そんな社会がすぐそこまで来ています。



安全で環境にやさしい乗り物

 パーソナルモビリティは、人が移動する時のエネルギー消費を抑える目的で開発された1人用の乗り物と考えればいいでしょう。例えば「歩くのにはちょっと遠くて疲れそうだけど、自動車で行くほどでもない」という時に利用したり、広いショッピングセンターや病院内で移動したりする時など、さまざまな場面で使うことができます。 


 しかも電動ですから騒音がなく、排気ガスも出さないなど、これまでの自動車やバイクとは全く違う移動手段となります。つまり、どこにでも移動できて、環境にやさしく、歩行者にも安全な乗り物がパーソナルモビリティなのです。


車高を上下できる機能を持ったコンセプトカー「i-REAL(アイ・リアル)」

車高を上下できる機能を持ったコンセプトカー
「i-REAL(アイ・リアル)」 (©トヨタ自動車)

 日本で試作された中に、大手自動車メーカーが開発した、自動車というよりも、どちらかというと乗る人と一体化するモビルスーツのようなパーソナルモビリティがあります。車輪は前に2つ、後ろに1つですが、驚くのが前後の車輪の間隔が伸び縮みして高さが変わることです。車道を走る走行モードでは、安定して走行できるように車輪間隔を長くして重心を下げ、時速30??ぐらいで走ります。歩道では早足ぐらいの時速6??が最高速度。歩道でも違和感がないように視線の高さを歩行者と同じにするため、車輪の間隔を短くします。


 また柔らかい素材で作られたボディには接触センサーが内蔵されていて、歩いている人が近づくと乗っている人に音や振動で教えてくれるなど、歩行者の安全も配慮されています。