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「ショルダーホン」 (NTT DoCoMo)
みなさんが「携帯電話」と聞いて思い浮かべるような電話の使い方が始まったのは1990年代に入ってからです。ただ、その10年以上前から、個人でも使える「移動体電話」サービスは始まっていました。79年に車に積む「自動車電話」が実用化され、85年にはNTTが自由に持ち運べる「ショルダーホン」を出しました。
ただ、このショルダーホンは重さが3キロ。大きさもお弁当箱3、4個分もあり、使える地域も限られました。本格的な普及は91年にNTTが重さ220グラムというまさに気軽に携帯できる機種を発売したことに始まります。これらの電話機が「第1世代」と呼ばれます。
1993年に発表された携帯電話 (NTT DoCoMo)
93年になると、「第2世代」と呼ばれる電話機が登場しました。これまでの第1世代に比べて音の質が良い上、電話が集中すると通じなくなるという問題も解決されました。現在の主流は「第2.5世代」とも言われ、電子メールやインターネット閲覧などの便利な機能を備えています。
携帯電話の日本国内での利用台数を見ると、持ち運びに便利な重さになった91年に100万台を超えました。その後は急速に普及し、95年には1000万台を、99年には5000万台を突破。2003年末では8000万台で、日本全国にほぼ行きわたったと言えるでしょう。