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ハイテクジャパン

歌って踊(おど)れる
ロボットが誕生(たんじょう)


パート1

日本人女性を模したロボット「未夢(ミーム)」

未夢未夢

(C)産業技術総合研究所


 ロボットにはさまざまな種類がありますが、中でも人のような形をした人間型ロボットには最先端(さいせんたん)の技術が詰(つ)まっていて、私たちが暮らす世界を急速に変えています。日本は、工場で働く産業用ロボットや、障害者(しょうがいしゃ)や高齢者(こうれいしゃ)の日常を支える生活支援用(せいかつしえんよう)ロボットの開発で世界を引っぱっています。日本はまた、人型ロボットの開発でも活躍(かつやく)しています。人型ロボットの開発には2つの重要な役割があります。ひとつは技術の発展です。人間と同じように2本の足で歩けるロボットの開発はとても難しい挑戦(ちょうせん)です。成功すれば、さまざまな新技術につながります。人型ロボットが大きな影響(えいきょう)を与(あた)えるもうひとつの分野が娯楽(ごらく)です。人間と同じような姿をしたロボットが、人間と同じように動くことができれば、いろいろな分野で活躍できます。たとえば、展示会で最新のファッションを身につけて踊ることや、販売促進部員(はんばいそくしんぶいん)の「仕事」もできます。


未夢未夢

(C)産業技術総合研究所


 未夢は2009年に誕生しました。世界で初めての人型二足歩行ロボットで(二足歩行とは、2本の足で歩ける動物やロボットを意味します)、大人の女性と同じ姿をしています。愛称(あいしょう)は「未来の夢」という意味です。身長158cmで外観も人間の女性とほぼ同じです。日本の成人女性の平均値を参考にして開発されました。体重46kgと、他の人型ロボットと比べればかなり軽量です。この体にモーターや電池を組みこみ、人間と同じように動きます。未夢には44個の関節がありますが、特に重要なのが腰(こし)の関節です。これまでの人型ロボットは、腰があまり動かないという問題がありました。でも、人間は柔軟(じゅうなん)に腰を前後・左右に動かすことができます。未夢も腰を自由に動かせるので、人間のように歩く動作が可能なのです。