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世代を超えて多くの人々に愛されている大怪獣ゴジラは、1954年の映画「ゴジラ」で初めて登場したキャラクターです。同じ年にビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験と、アメリカ映画「キング・コング」をヒントに、水爆の影響で巨大化した太古の恐竜という設定で作り出されました。
シリーズ25作目のゴジラ(東宝株式会社)
人間ドラマ中心の日本映画が全盛の時代に、悪役怪獣であるゴジラが暴れるこの映画は、企画段階から異色と見なされたそうです。しかし実際には、怪獣が都市を壊すスペクタクルで観客を釘付けにしました。
技術面でも、それまで戦争映画の爆破シーンなどに使われるだけだった特撮技術への評価を改めさせる作品となったのです。本編と呼ばれる人間ドラマ部分の監督は本多猪四郎(ほんだ・いしろう)さん、ゴジラが登場するシーンの特殊技術は後に“特撮の神様”と呼ばれる円谷英二(つぶらや・えいじ)さんが担当しました。
「ゴジラ」の大ヒットを受けてすぐ翌年には第2作が作られ、62年の第3作からカラー作品となりました。その後も「ゴジラ」シリーズは誕生し続け、歴代9人の本編監督と5人の特技監督によって2000年までに全24作が製作されました。56年に「ゴジラ」海外再編版が公開されたアメリカでもゴジラ人気は根強く、98年にはハリウッド映画「GODZILLA」も製作されました。いまやその知名度は、世界一流のレベルなのです。