360度撮影できると広がる世界
(C)街の中心で見えるもの （撮影：武藤勝）
360度撮影できるレンズを使えば、写真の世界が広がります。東京の渋谷（しぶや）など、たくさんの人が集まる活気あふれた街で撮影すれば、自分のまわりにいるすべての人を撮影できます。
円筒（えんとう）スクリーンでの投射
また、このレンズはカメラだけではなく、ビデオにとりつけることもできるので、360度の動画映像を記録することができます。このレンズを応用したプロジェクターを使えば、記録した動画映像を全方位に投影（とうえい）することができ、ドーム状のパビリオンに投影すれば、360度の動画映像を体験できるのです。たとえば、富士山（日本で一番高い山）にこのカメラを設置し、星空を撮影すれば、実際の動画映像を使ったプラネタリウムが楽しめます。
(C)カモメの空 その１ （撮影：湯浅明久）
実験の結果、360度の動画映像は平面動画映像に比べて、まさにそこに自分がいるような臨場感を味わえることが実証されました。
ほかに、防犯カメラなど、社会に役立つ使用方法も考えられています。