日本には、最新テクノロジーがつまった手軽な移動手段が続々と登場しています。 ©株式会社オオトモ
みなさんの中には、自転車やキックボード、スケートボードといった手軽な乗り物が好きな人も多いのではないでしょうか? 最近は、今までなかったようなハイテクな移動手段が登場していて目がはなせません。日本発の最先端(さいせんたん)の移動手段を見てみましょう!
実用性抜群(ばつぐん)! 歩くようにスイスイ走る三輪車
日本は、100人当たりの自転車保有台数がアジア諸国の中でトップといわれています。一見、おとなりの中国の方が自転車大国のように思えますが、普及率(ふきゅうりつ)でいうと日本の方が高いのです。そのわけは、日本の多くの地域では、自宅から数分の場所にコンビニエンスストアやスーパー、学校など生活に必要な施設(しせつ)がそろっているから。自転車はもちろんのこと、手軽な移動手段がたくさん開発されるのには、そういう背景があります。
足ぶみするだけで、素早く移動できる三輪車「ウォーキングバイシクル」。軽くステップをふみこむと、電動アシストのおかげでスーッと前に進んでいきます。 ©片山工業株式会社
そして、そんな日本の事情にぴったりの、実用性抜群(ばつぐん)な三輪車が登場しています。三輪車というと小さな子どもが乗るイメージがありますが、この三輪車は子どもから大人まで、だれもが乗れる高機能なタイプ。三輪車に乗って立ったまま足ぶみすると、まるで歩いているような感覚で素早く移動することができるという優れものです。
タイヤが3つある分、とても安定感があるので、「自転車は苦手」という人にもおすすめです。近所への買い物に利用しているという人は、「とにかく乗っていて楽しい! ステップをふんだ後にスーッと動く感覚は初めて味わうもので、病みつきになるほど」とほれこんでいます。しかも体を動かしながら乗るので、「姿勢改善やエクササイズにも効果的」と評判は上々です。
タイヤが3つあるから、安定感抜群(ばつぐん)。身長140cm以上の子どもから大人まで、はばひろい年齢(ねんれい)の人が利用できます。 ©片山工業株式会社
まるでSF映画の乗り物! スマホ連動型の一輪車
さて、次にご紹介(しょうかい)するのは遊びの要素がいっぱいの、スマートフォン連動型の乗り物です。スマートフォン連動型といえば、最近では時間や自分の活動量をチェックできる「スマートウォッチ」が有名ですが、ここ日本にはスマートフォンと連動した「一輪車」まで登場しているのです。この一輪車は普通(ふつう)の一輪車とはちがい、サドルがありません。ペダルのような場所に足を置き、体をかたむけて操作します。最初はちょっと難しいですが、コツをつかめば前後左右、思いのままに移動できるようになります。
「Ninebot One」。自動制御装置(じどうせいぎょそうち)がバランスを取るので、初めての人でもすぐに上達します。 ©株式会社オオトモ
また、専用のスマホアプリでは速度や走行距離(きょり)を確認できるほか、本体側面に付いているLEDライトの色を1万パターン以上の中から選ぶことができます。軽量なので持ち運びも苦になりません。SF映画から飛び出したようなクールなデザインは、街で乗っていたら注目されることはまちがいなしです!
専用のスマホアプリでは、ライトの色はもちろん、光の流れや点滅(てんめつ)などさまざまな光効果を設定することができます。 ©株式会社オオトモ
ノートパソコン大の自動車! 持ち運びできる四輪車
最後にご紹介(しょうかい)するのは、なんと、かばんに入れて持ち運べる小さな電気自動車です。乗り方はとってもシンプルで、13インチのノートパソコン大の板に立ち乗りし、スケートボードのように体重を移動して進むだけ。センサーが体重の移動を検知し、それを車輪に伝えるため、カーブ、アクセル、ブレーキの操作も思いのままで、最高時速16kmが出ます。
スケートボードのように上に乗って移動ができる、小型の自動車「WALKCAR」。2017年9月からの実用化が決まっています。 ©ココアモーターズ株式会社
この乗り物があると、徒歩ではちょっと遠く感じる場所への移動がとっても便利。都心に住んでいる日本人の多くは自動車を持たず、電車やバスで移動しますが、これをカバンに入れておけば、駅からはなれた場所に行くときも素早く移動することができます。駐車場(ちゅうしゃじょう)や駐輪場(ちゅうりんじょう)をわざわざ探す必要がないのも好都合です。
13インチのノートパソコンと同じサイズで、重さは2.8kg。かばんに入れて携帯(けいたい)することができます。 ©ココアモーターズ株式会社
さらにすごいのが、この乗り物は小さな体の中に大きな馬力を秘めていること。車椅子(くるまいす)の人をおすときや、30kg以上の重い荷物を乗せた台車をおすときでも、これに乗れば楽々と運ぶことができるというからおどろきです。
ますます進化する、手軽でハイテクな日本の移動手段。その勢いはまだ止まりそうもありません。10年後、日本の街は面白い乗り物に乗る人たちであふれているかもしれません。いったいどんな乗り物が登場するのか胸が高鳴ります。
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