![スマートシューズ「orphe」。©no new folk studio Inc.](images/smartshoes01.jpg)
スマートシューズ「orphe」。©no new folk studio Inc.
通信によって靴(くつ)とスマートフォンがつながる時代になりました。日本では、足の動きに合わせて光ったり音が出たりする靴、「スマートシューズ」が次々に登場していています。そのはなやかな見た目とユニークな楽しみ方を見てみましょう!
ピカッと光って音が出る。歩くのがとっても楽しい!
なぜ、スマートシューズは光るのでしょうか。その秘密は、靴の側面と靴底(くつぞこ)にかくされています。スマートシューズの側面や靴底には、スマートフォンに信号を送る発信器や足の動きを感知するセンサー、光を放つLEDがたくさんついています。ジャンプしたり走ったりするとセンサーが感知して、それを発信器に伝えます。そして発信器から送られた信号をスマートフォンが受け取ると、今度はスマートフォンから靴についているLEDに別の信号が送られて、LEDがピカッと光るのです。
スマートシューズの機能はこれだけではありません。ある子ども用スマートシューズは足の動きを感知すると、スマートフォンの画面に映像や音楽が流れます。自分が足を動かすたびに画面上で変化を楽しめるから、「どこまでも歩いていけそう!」と話す子もいます。
![スマートシューズとスマートフォンは、お互いに信号を送り合って光や音を発します。子ども用スマートシューズ「FUMM」では、足の動きや地面の色を感知して、スマートフォンからさまざまな音や映像が流れます。©KDDI株式会社 au未来研究所](images/smartshoes02.jpg)
スマートシューズとスマートフォンは、お互いに信号を送り合って光や音を発します。子ども用スマートシューズ「FUMM」では、足の動きや地面の色を感知して、スマートフォンからさまざまな音や映像が流れます。©KDDI株式会社 au未来研究所
あるスマートシューズでは、スマートフォンからも操作して例えば靴を七色に光らせるなどスマートシューズの光り方を自分好みに変えることができます。また、別の子ども向けスマートシューズでは、歩くたびにスマートフォンから面白い音を鳴らすこともできるんですよ。
![スマートシューズ「orphe」は、スマートフォンはもちろん、タブレット端末(たんまつ)からでも靴の光る色や音の種類を設定することができます。©no new folk studio Inc.](images/smartshoes03.jpg)
スマートシューズ「orphe」は、スマートフォンはもちろん、タブレット端末(たんまつ)からでも靴の光る色や音の種類を設定することができます。©no new folk studio Inc.
親子でチャレンジ! スマートシューズで迷路を進め
スマートシューズの楽しみ方は、ほかにもいっぱいあります。なかでも子どもたちの間で人気なのは、スマートシューズの機能を生かした、ある遊園地の体験型アトラクションです。大手通信社が作った子ども用スマートシューズをはいて、数々のミッションをクリアしながら巨大(きょだい)な迷路の中を探検するという内容です。
アトラクションでは、スマートフォンの画面に出される指示に従って、体を動かして進んでいきます。例えば大きな恐竜(きょうりゅう)のいるエリアでは、池に落ちないように葉っぱの上をジャンプしながら進んだり、30秒で何回足ぶみできるかを恐竜と競ったりするミッションに挑戦(ちょうせん)します。
![3つのエリアに分かれているこのアトラクション内には、スマートフォンに信号を送る発信器が埋め込まれています。その発信器の前を通過するとスマートフォンが信号を受信し、エリアに応じてスマートフォンの画面にミッションが表示されます。©KDDI株式会社 au未来研究所](images/smartshoes04.jpg)
3つのエリアに分かれているこのアトラクション内には、スマートフォンに信号を送る発信器が埋め込まれています。その発信器の前を通過するとスマートフォンが信号を受信し、エリアに応じてスマートフォンの画面にミッションが表示されます。©KDDI株式会社 au未来研究所
![自分の足音が、恐竜の足音や動物の鳴き声に! 専用アプリと連携(れんけい)して、いろいろな遊びが楽しめる子ども用スマートシューズ「FUMM」。©KDDI株式会社 au未来研究所](images/smartshoes05.jpg)
自分の足音が、恐竜の足音や動物の鳴き声に! 専用アプリと連携(れんけい)して、いろいろな遊びが楽しめる子ども用スマートシューズ「FUMM」。©KDDI株式会社 au未来研究所
![東京都の遊園地「よみうりランド」にある期間限定アトラクション「FUMM ADVENTURE」では、恐竜と遊びながら迷路を進みます。©KDDI株式会社 au未来研究所](images/smartshoes06.jpg)
東京都の遊園地「よみうりランド」にある期間限定アトラクション「FUMM ADVENTURE」では、恐竜と遊びながら迷路を進みます。©KDDI株式会社 au未来研究所
※FUMM ADVENTUREで使用しているFUMMは光る機能はありません。
もちろん、スマートフォンを持っていなくても大丈夫(だいじょうぶ)! ミッションの内容はお父さんやお母さんがアトラクションのスタッフに渡されたスマートフォンに届くので、親子で力を合わせてゴールを目指すことができます。ゲーム感覚で楽しみながら家族がさらに仲良くなれるとあって、会場は大にぎわいでした。
まるでアート! 光と音で表現するファンタジックなショー
さて、スマートシューズを楽しんでいるのは子どもだけではありません。実は大人も楽しめるスマートシューズがあります。
![2016年に登場した「orphe」は、靴底が七色に光る美しいスマートシューズです。©no new folk studio Inc.](images/smartshoes07.jpg)
2016年に登場した「orphe」は、靴底が七色に光る美しいスマートシューズです。©no new folk studio Inc.
2016年に登場した大人用スマートシューズには両足に約100個のLEDがうめこまれ、一つひとつのLEDに対して音と色の種類、光のパターンを設定することができます。足のわずかな動きに合わせ、光がグラデーション状に変化していく様子はため息が出るほどかっこいい! シンプルでクールなデザインに光る靴底がアクセントになっていて、ダンスや音楽が好きな人たちから熱い注目を浴びています。
このスマートシューズは世界で活躍(かつやく)する日本のファッションデザイナーと協力して、ファッションショーや百貨店のショーウィンドウに登場したこともあります。また、国民的アイドルグループやダンサーがこの靴をはいてパフォーマンスを披露(ひろう)したり、有名な美術館で展示されたり、テレビCMにも出てくるなど、スマートシューズは引っ張りだこです。なかでも特に注目を集めたのは、暗がりのなか、女性ダンサーが全身を大きく動かしながらダイナミックにおどるシーン。虹(にじ)のようにくるくると変わる色や暗闇(くらやみ)にうかび上がる光の線がとても幻想的(げんそうてき)で、まばたきをするのを忘れて見入ってしまうほどです。
![有名ファッションデザイナーが特別にデザインしたスマートシューズが、百貨店のディスプレイに登場。道行く人も、光る靴に目をうばわれます。 ©no new folk studio Inc.](images/smartshoes08.jpg)
有名ファッションデザイナーが特別にデザインしたスマートシューズが、百貨店のディスプレイに登場。道行く人も、光る靴に目をうばわれます。 ©no new folk studio Inc.
![「orphe」をはいておどっているところを特殊(とくしゅ)なカメラで撮影(さつえい)すると、光のあとがきれいに見えます。©no new folk studio Inc.](images/smartshoes09.jpg)
「orphe」をはいておどっているところを特殊(とくしゅ)なカメラで撮影(さつえい)すると、光のあとがきれいに見えます。©no new folk studio Inc.
子どもも大人も大好きなスマートシューズをはけば、心と体が軽くなって動き出したくなることまちがいなしです。かっこいい日本のスマートシューズを体験してみませんか?
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