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日本探索

歴史


Q. 将軍とはどんな人ですか?


A.

「将軍」は、天皇によって国の軍司令官に認められた者の称号です。平安時代(794年から1185年)に、軍隊は朝廷の役人よりも勢力を拡大していき、最終的に政府全体を掌握するようになりました。1192年には源頼朝という総司令官に天皇が将軍の位を授け、頼朝は京都にある天皇の都からはるか東に離れた鎌倉に自分の都を設立しました。それから700年もの間、日本は将軍を継承することで統治されてきました。将軍の位は父から息子に引き継がれるのが一般的でした。将軍の家系の勢力が衰え、対抗勢力が将軍から勢力を奪うこともありました。新たに勢力を得た者が、将軍に任命され、新しい支配勢力となります。


1603年に現在の東京に幕府を開いた徳川家康
1603年に現在の東京に幕府を開いた徳川家康

最後の将軍は、1603年から1867年まで続いた徳川家の人々です。幕府の創設者である徳川家康は、現在の東京である江戸に都を築きました。彼の孫である家光は鎖国政策を実行しました。将軍は厳格な階級制も導入しました。侍(武士)が最上位、そのあとは農民、工夫、商人という順番です。将軍の下の大名と呼ばれる藩主が、日本の各地を統治しました。徳川将軍家は、以前の将軍家が勢力を弱めていったのとは違い、その統治中、安定した支配力を維持し続けました。


1867年、徳川第十五代将軍慶喜は、その地位を朝廷に返還せざるを得なくなりました。天皇は都を京都から江戸に移し、幕府が設立した制度のほとんどを朝廷が一掃しました。


写真提供: 三河武士のやかた家康館