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日本探索

歴史


Q. 稲作はどのようにして日本に伝えられたのですか?


収穫を待つばかりの稲穂
収穫を待つばかりの稲穂

A.

日本が紀元前3世紀頃の弥生時代に稲作を最初に始めたと思っている人が多いと思いますが、この農業の方法は、朝鮮と中国から日本に伝わったものと考えられています。この時代の遺跡で見つかった米の種類は、中国南部と朝鮮半島で一般的な短粒ジャポニカ品種です。稲作が最初に伝来したのは西日本の九州北部と考えられています。日本の温暖多湿な気候が稲の生育に適していたので、稲作は九州全土とほかの場所にも広まっていきました。


米は肉、魚、野菜、木の実を副食とする日本の食事の主食です。米は長期保存できるため、村の指導者やほかの権力者たちは、米を大量に保管できる施設を用意でき、貧富の差が生まれました。米はつい数百年前まで、何世紀にもわたって税の支払いに使用されていました。


イネはもともと熱帯の植物で、夏の気温があまり上がらないとよく育ちません。過去には、本州(日本で一番大きな島)の北部で、米が思うように収穫できないことが何度もあり、そこで暮らす人たちが苦しむことがありました。しかし現在では低温の夏でもよく育つ品種のイネがいろいろ開発され、本州北部(東北地方)が米の主な産地のひとつになっています。


写真提供: 東京都