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日本探索

文化


Q. 日本の伝統楽器にはどんなものがありますか?


A.

三味線は、琉球諸島で使われていた同じような楽器を16世紀の中ごろに改良した、ギターに似た弦楽器です。三味線は、箱状の胴に1メートル(3.3フィート)ほどの棹(さお)が付いていて、弦は3本です。演奏者はイチョウの葉のような形のバチを弦に打ち付けて弾きます。音の高さの調節は、上部の糸巻きで行います。


琴の演奏
琴の演奏

もうひとつの伝統楽器は、チターに似たです。これは奈良時代(710年~784年)に中国から伝えられたものが元になっています。琴は桐製の横長の胴に13本の弦が張られている楽器です。弦の下には柱(じ)が立ててあり、これを動かして音階を調整します。琴を演奏するときは、右手の指にギターで使うピックに似た爪を付けます。


尺八は底部が膨らんでいる竹製のたて笛で、長さは約55センチ(22インチ)です。前に4つ、後ろに1つの穴があり、この穴を完全にふさぐか、一部をふさいで音程を変えます。尺八の起源は諸説ありますが、14世紀ごろに原形が作られたというのが定説になっています。


和太鼓
和太鼓

ほかの伝統楽器として、鼓(つづみ)があります。砂時計のような形をした手持ち式太鼓で、奈良時代に中国から伝来し、日本で改良されたものです。また、マウスオルガンタイプで、雅楽で使用される笙(しょう)という楽器もあります。笙も鼓と同時期に中国から伝来しました。


写真提供: 東京都および長野県