高度な技で、なわとびの楽しさを伝える「カッ跳び戦隊 縄★レンジャー」
日本の子どもたちに人気
なわとびはロープが1本あればいつでもどこでも誰でも楽しめる、気軽なスポーツです。日本の小学校では体育の授業になわとびが取り入れられているので、「なわとびをしたことがない」という人はまずいません。
なわとびを体育の授業で行う小学生(左)と2本のなわを使うダブルダッチの跳び方を説明する「日本なわとびプロジェクト」のスタッフ ©JJRP/日本なわとびプロジェクト
そんななわとびで、最近、新しいスタイルや楽しみ方が登場しています。
健康に良く、1人でも大勢でも楽しめる
なわとびの楽しさを全国に広める活動をしている団体によると、なわとびの魅力は、まず体に良いことです。なわとびは体中の筋肉を動かす全身運動で、体力向上や健康増進に高い効果があります。誰にでもでき、自分のペースやレベルで練習しながら技術を磨き、技を極めていくことができます。
大人数で跳ぶ大なわとびも魅力です。「ダブルダッチ」や「八の字跳び」など、2人の回し手が回す大なわを数人で順番に跳ぶなわとびも小学校で人気です。これは回す人も、跳ぶ人もぴったりとタイミングを合わせる必要があります。
静岡県の富士市内にある小学校は、1本の長いなわとびを14人のチームで1分間に何回跳べるかに挑戦しました。2017年2月10日、これまでの最高記録を8回上回る225回跳んで、ギネス世界記録に認定されました。
静岡県富士市内の小学校がなわとびの「八の字跳び」で、1分間に225回跳び、ギネス世界記録に認定された
ダンス感覚の最新なわとび
最近では音楽やリズムに合わせて跳ぶ、ダンス感覚のなわとびが登場しています。音楽に合わせて、なわとびのさまざまな技を披露するパフォーマンスグループも活躍し、全国の小学校を訪れたり、テレビなどのメディアを通してなわとびの楽しさを伝えています。カラフルなコスチュームのパフォーマーが技を披露する様子は、まるでアクション物のヒーローのようです。
華麗なパフォーマンスで、なわとびの楽しさを伝える「カッ跳び戦隊 縄★レンジャー」
そんな活動からも刺激を受け、新しい技やオリジナルの跳び方を考えたりする小学生や中学生が増え、なわとびを進化させています。
光るロープ「ジャンピー」を使って、ダンス感覚でなわとびを跳ぶ ©タカラトミー
なわとびの跳び方や技だけではありません。ロープもカッコよく進化しています。2017年に玩具メーカーが発売したなわとびは、ロープが光ったり、点滅したりして、オシャレな女子に人気です。ダンスのようなポーズや技もたくさん紹介されており、音楽に合わせてみんなで跳べば、ダンスチームのように華やかです。
さまざまな持ち方ができるオリジナルグリップと光るLEDライトが特徴の「ジャンピー」 ©タカラトミー
なわとびはシンプルな遊びですが、いろいろな可能性があります。技を覚え、極める喜び、みんなで跳ぶ楽しさがあります。外に出て、力いっぱいなわとびを跳んでみてはいかがでしょう?
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