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流行通信

願いは「運転士になりたい!」―遊びながら鉄道を知る


パート2

鉄道会社の社長になれる

 現実の鉄道会社は、駅や線路の周辺で住宅街をつくったり、遊園地を経営したりして、鉄道の利用客を増やしていきます。日本には、そんな鉄道会社をテーマにしたユニークなゲームソフト「桃太郎電鉄」があります。このゲームは、鉄道会社の社長になって日本各地や世界の線路を進みながら、それぞれの土地で特産品を売る店や観光名所を購入するなどして財産を増やして楽しみます。1988年からこれまで、テレビ用ゲーム機や携帯ゲーム機向けに20種類以上のゲームソフトが作られ、全部合わせると1千万本以上が売れました。携帯電話用もあり、日本各地の地名や名産品、観光名所など地理の勉強にも役立ちます。


鉄道会社の社長になって財産を増やしていくゲーム『桃太郎電鉄』(株式会社コナミデジタルエンタテインメント提供) 鉄道会社の社長になって財産を増やしていくゲーム『桃太郎電鉄』(株式会社コナミデジタルエンタテインメント提供)
鉄道会社の社長になって財産を増やしていくゲーム『桃太郎電鉄』(株式会社コナミデジタルエンタテインメント提供)

ゲームセンターに登場した「電車でGO!」(タイトー 提供)

ゲームセンターに登場した「電車でGO!」(タイトー 提供)

 一方、憧れの運転士の仕事を体験できるゲーム「電車でGO!」も、たくさんのファンを持つシリーズです。このゲームは、1997年にゲームセンターで人気が出て、その年のうちに家庭用ゲーム機向けのソフトが発売されました。新幹線や路面電車のソフトも出ていて、本物の電車の運転席から見える風景を眺めながら、速度レバーやブレーキを操作できるのが特徴です。制限速度を守って時刻表通りに駅へ到着するだけでなく、ホームの停止位置にぴたりと止められないと減点です。このゲームで遊ぶと、スピードが出るとなかなか止まらない電車を正確に運行する運転士の仕事の難しさがよく分かります。


ユニーク文具も

内部に運転席や乗客の席をデザインしているなど凝ったデザインが特徴の筆入れ「電ペンケース」(タルガ 提供)

内部に運転席や乗客の席をデザインしているなど凝ったデザインが特徴の筆入れ「電ペンケース」(タルガ 提供)

 子どもたちが毎日使う文房具にも、鉄道をモデルにした商品がたくさんあります。「電ペンケース」は新幹線をモデルにした筆入れです。内側には運転席や客席など本物そっくりの絵が描き込まれており、筆記具の出し入れが楽しくなります。このメーカーはほかにも、鉛筆を3本つないで前後に先頭車両の形をしたキャップをはめると16両編成の新幹線ができあがる「電ピツ」や、約100年前に赤れんがを使って建てられた東京駅舎の形をしたメジャーもそろえています。


 日本の電車グッズの数々は、単純に遊ぶだけでなく、社会の仕組みを学ぶ勉強を楽しくしたり、将来の夢をふくらませたりする役割も担っているのです。


(2013年9月更新)