![夏祭りを盛り上げるみこし行列。水をかけられてずぶ濡れになりながら元気にみこしを担ぐ子どもたち(深川八幡祭り)](images/010.jpg)
夏祭りを盛り上げるみこし行列。水をかけられてずぶ濡れになりながら元気にみこしを担ぐ子どもたち(深川八幡祭り)
花火大会や海水浴、野外キャンプと、日本の夏は、子どもたちが大好きなイベントが盛りだくさんの季節です。中でも、各地で開かれる「夏祭り」には、大勢の人と輪を作って踊ったり、元気に和太鼓をたたいたり、珍しい遊びやゲームに挑戦できたりと、面白い体験がたくさん詰まっています。夕暮れ近くなって、どこからともなく楽しげな笛や太鼓の音が響いてくると、子どもたちは祭りの会場に早く行きたくて、家にじっとしていられなくなります。
浴衣でおめかし
![浴衣を着て神社の境内でおしゃべりをする女の子たち](images/001.jpg)
浴衣を着て神社の境内でおしゃべりをする女の子たち
7月から9月にかけて、日本はお祭りシーズンの真っ盛りです。夏のお祭りは、1年の半分を無事に過ごせたことを祝い、今後も災いが起きないようお願いするための行事で、主に神社やお寺の境内、公園や広場などで開かれます。大勢の人が輪になって踊るイベントの「盆踊り」を開くまちもあります。
お祭りに出掛ける子どもたちの中には、普段の生活ではあまり着ることのない薄手の着物のような「浴衣(ゆかた)」や「甚平(じんべい)」を着て、おしゃれをする姿も多く見られます。可愛らしい花柄の浴衣に赤やピンクの帯をしめて着飾った女の子たちは、ちょっと大人になった気分です。
![神社の境内に並ぶ夜店](images/002.jpg)
神社の境内に並ぶ夜店
お祭りが開かれている間、神社やお寺の境内、まちの大通りには、面白い遊びやゲームを体験できたり、珍しいお菓子などが食べることができるお店の「露店(ろてん)」がびっしりと並びます。露店は、「夜店」とも呼ばれています。お祭りは、子どもたちにとって、普段は外出できない夜にいろいろな店を次々とのぞいて遊び回れる絶好の機会です。「どこで、何をして遊ぼうか」と、子どもたちの“頭脳(ずのう)”はフル回転です。
金魚すくいに挑戦
露店で人気のお菓子は、ふわふわとした白い砂糖菓子の「わたあめ」や、アンズやリンゴなど小さな果物を透き通ったあめで包んだ「フルーツあめ」、いろいろなシロップを選んで好きな味付けを楽しめる「かき氷」などです。
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![チョコバナナを買う甚平を着た女の子](images/005.jpg)
チョコバナナを買う甚平を着た女の子
「チョコバナナ」は、握るための棒を刺した甘いバナナをチョコレートでくるんだ上から、さらに色とりどりのトッピングで飾り付けた見た目もかわいらしいスイーツです。1つ買って、お店の人とじゃんけんをして勝ったらもう1個サービスしてくれるお店もあります。
お菓子だけでなく、肉と野菜がたっぷり入った「焼きそば」や、パンケーキ風の「お好み焼き」などの鉄板料理を、熱いうちにその場で食べるのも、祭りならではの楽しみです。
![金魚すくいをする子どもたち](images/006.jpg)
金魚すくいをする子どもたち
お祭りで最も典型的な遊びは「金魚すくい」です。水槽(すいそう)を泳ぎ回る小さな金魚を、破れやすい紙でできた道具を使ってすくい取る遊びです。見事にすくい取れた金魚はプレゼントされるので、子どもたちの表情は真剣です。金魚の入ったビニール袋の中身を何度も確認しながら、宝物のように持ち帰る様子が、あちこちで見られます。
金魚のほかにも、色とりどりのおもちゃのゴムボールをすくい取る「スーパーボールすくい」、水の入った風船をカギ針でつり上げる「ヨーヨー釣り」、コルク弾を撃ち出すピストルで好きな景品を当てる「コルク射的(しゃてき)」など、どの店からも、子どもたちの大きな歓声が響いてきます。
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