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流行通信

夏祭り―真夏の暑さを吹き飛ばせ!


パート2

元気なみこし行列

自分たちで作った人形を乗せた「かき山」を勢いよく引っ張る小学生たち=「博多祇園山笠」で

自分たちで作った人形を乗せた「かき山」を勢いよく引っ張る小学生たち=「博多祇園山笠」で © 共同通信社


 日中、どこからか太鼓の音や、子どもたちの元気な掛け声が聞こえてきたら、それは「子どもみこし」の行列です。「みこし」は、まちを守る神様など、お祭りのシンボルが乗る乗り物です。多くの夏祭りが、このみこしを大勢で賑やかに担いで回る行事を主な行事の一つとしています。お祭りによっては、7月に福岡市で開かれる博多祇園山笠(はかたぎおんやまがさ)のように、「かき山」や「山車(だし)」と呼ばれる飾り付きの台車を大勢で引っぱる行事もあります。


通りを練り歩いたみこしが神社前に到着

通りを練り歩いたみこしが神社前に到着

 毎年8月に東京都内の富岡八幡宮を中心に開かれる伝統の祭り「深川八幡祭り」で、3年に一度催されるのは、盛大な「子ども御輿(みこし)」行列です。約50基のみこしを担ぐのは、近くに住む小中学生約5000人です。子どもたちは、祭り用の衣装の「はんてん」を着て、「わっしょい!わっしょい!」と、大きな掛け声で足並みを合わせながら、大通りを行進します。子どもたちは、沿道の人たちから暑さを逃がすための水をかけてもらい、気持ちよさそうです。


大規模な祭りも

高さ4~5㍍、重さ4㌧という、巨大で色鮮やかな「ねぶた」が目の前に迫ってくる「青森ねぶた祭」

高さ4~5㍍、重さ4㌧という、巨大で色鮮やかな「ねぶた」が目の前に迫ってくる「青森ねぶた祭」 © 共同通信社

最も大きいもので長さ12㍍、重さ50㌔もある竿燈(かんとう)の竿(さお)を軽々と操るベテランの技=「秋田竿燈まつり」で

最も大きいもので長さ12㍍、重さ50㌔もある竿燈(かんとう)の竿(さお)を軽々と操るベテランの技=「秋田竿燈まつり」で © 共同通信社

 夏は、日本各地で有名なお祭りが次々と開かれます。夜のまちを巨大な灯篭(とうろう)の「ねぶた」が通りを動き回る青森県の「青森ねぶた祭」は、日本の神話や歌舞伎(かぶき)を題材にした彫刻のようなねぶたの美しさと迫力に驚かされます。秋田市の「秋田竿燈(かんとう)まつり」は、たくさんの提灯をぶら下げた長い竿(さお)を額や肩に乗せてバランスよく操って見せる技が見どころです。大勢の踊り手が華やかな音楽に合わせて踊り歩く徳島市の「阿波(あわ)おどり」や、山形市の「山形花笠まつり」などは、見る人すべてをワクワクさせて「自分も踊ってみたい」という気持ちを強くさせます。


 日本の夏祭りは、とびきり楽しい夏の思い出として、子どもたちの心の奥にしっかりと焼きつきます。


(2013年8月更新)