さわって遊べる巨大キャラクター
どんなに実物大でも、見上げるだけじゃつまらない、そう思う人もいるでしょう。巨大なキャラクターにさわったり、乗って遊んだりしてアニメの世界を体感したい、そう願うファンが楽しめる施設があります。富士山のふもとにあるジェットコースターなどで人気の遊園地にガンダムが現れました。2007年から常設されているアトラクション「ガンダム クライシス」です。参加者はガンダムを発進させるデータを、格納庫の各所から情報端末に集めなければなりません。障害物やワナを乗り越え、みごとにデータが集まると、ガンダムのコックピットに搭乗できる、というものです。
![ガンダム クライシス](images/003.jpg)
専用の携帯情報端末をアトラクションの各ポイントにかざし、ガンダムの設計図やマニュアルを制限時間内に集められれば、コックピット(右)に搭乗できる「ガンダム クライシス」
(協力=富士急ハイランド) ©創通・サンライズ
これが評判になり、2010年には、やはり人気のアニメ映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のパビリオン「エヴァンゲリオン・ワールド」が、この遊園地に登場しました。エヴァンゲリオンは全長80mもの人造人間です。パビリオンでは胸から上だけが地上に出ているという設定で、高さ9m。映像や登場人物の等身大フィギュア、アニメの制作資料などもあって、アニメの世界に浸ることができる展示です。
![エヴァンゲリオン・ワールド](images/004.jpg)
富士急ハイランドの人気パビリオン「エヴァンゲリオン・ワールド」は高さ9m、幅16m。アニメの世界を体感できる ©カラー
![ガメラ](images/005.jpg)
カメの姿をした怪獣「ガメラ」には、静岡県にあるカメ専門の水族館「伊豆アンディランド」で会える ©2006「小さき勇者たち~ガメラ~」制作委員会
アニメと並んで、怪獣映画も日本が生んだ人気エンターテイメントです。その主役たちも、日本のあちこちに巨大な姿を現しています。神奈川県横須賀市の広大な公園にある身長約10mのゴジラは、映画そのままに迫力満点ですが、シッポは滑り台になっていて、こわい怪獣といっしょに遊べる施設は子どもたちに大人気です。静岡県の伊豆半島にあるカメ専門の水族館を中心としたテーマパークでは、その休けい室で、カメが進化した怪獣ガメラが主人公の映画「小さき勇者たち―ガメラ―」の撮影で実際に使われた全長7mのガメラが迎えてくれます。
日本人はアニメや怪獣が大好きです。映像から飛び出したヒーローは、これからもっと日本のあちこちに姿を現すことでしょう。
(2012年3月更新)