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流行通信

かっこよくて健康にもいい!日本の履物


パート1

見なおされる伝統の履物

 日本の人たちは、どんな履物をはいて暮らしているか、知っていますか? もちろん、ほとんどの人が靴をはきます。でも日本には、下駄(げた)や草履(ぞうり)といった、伝統的な履物もあるのです。こうした下駄や草履が、最近になって再び見なおされています。


下駄

デザインがおしゃれなだけでなく、鼻緒と彫りこみが足のツボを刺激し血行をよくしてくれるすぐれた下駄(協力=(株)水鳥工業)


 下駄は木の板の裏に2本の突起(歯)をつけ、つま先寄りのまん中と、かかと寄りの左右に穴をあけ、鼻緒(はなお)と呼ぶひもを通したもの。このひもを足の親指と人差し指ではさんではきます。草履も原理は同じです。こちらは木ではなく、ワラや竹の皮などを編んで台を作り、底は平らで歯がありません。足裏があたる部分は、革やビニールをはることもあります。


 どちらも古い歴史があり、下駄は1500年ほど前の遺跡からも見つかっています。日本人は、今日でも、主にお正月や結婚式、成人式、七五三(子どもの成長を祝う行事)、祭りなど特別な行事の時に、伝統的な衣服である着物を着て、下駄や草履をはきます。また、昨今は、着物の一種で簡単に着られる浴衣(ゆかた)が夏祭りなどの晴れ着として定着しています。


浴衣 下駄

現代風にアレンジしたワンピースのような浴衣(左)には、水玉模様にバラをあしらったかわいい下駄(上)がぴったり(協力=京都瑠璃雛菊)


草履

左:フルーツのモチーフがかわいい草履(協力=姉妹屋)
右:鼻緒にラインストーンをあしらったものもある(協力=RoyalCheaper)

 そこで、カジュアルに着物を楽しむ若い女性や子どもに向けた現代的なデザインの下駄がたくさん登場してきました。板に花やフルーツなどのかわいい柄がプリントされていたり、鼻緒がラインストーンやレースで飾られていたり、または、はきやすいよう鼻緒と指の間にクッションが入れられていたり……。クールでかわいい現代風の草履が、たくさん売られるようになっています。