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流行通信

単なる通学かばんじゃない ランドセル


パート2

変化するランドセル

 かつて、ランドセルの色は、男の子は黒、女の子は赤、ときまっていました。青色や黄色などのランドセルもあったようなのですが、あまり友だちと違う色のものは好まれなかったようです。ところが最近では個性化が進み、自分の好きな色のランドセルを選ぶ子どもがふえてきました。そのため、メーカーもいろいろな色のランドセルをつくるようになりました。


 日本を代表する、とある量販店では、2001年から24色ものランドセルを販売しています。また、高学年になってもあきずに使えるよう大人っぽい色あいの2色の皮を使ったランドセルを販売し、評判になっているかばん店もあります。


ランドセル ランドセル

より大きく、より軽く、使いやすくなりました (©AFLO)


「イオン」の店頭に並ぶ24色のランドセル


 色ばかりではなく、ランドセルは大きさも変化しています。1990年代ごろから教科書が大判になるにしたがって、かばんも大きくなり、現在では日本の標準的な書類サイズ(21×29㎝)が入るまでになりました。重さは反対に軽くなり、昔は1.6㎏ほどもあったのに、今は多くが1㎏を切るまでになりました。


ランドセルランドセル

おとなっぽいデザインも人気です (協力=トヤマかばん店)

 小学校の6年間をともにすごしたランドセルには、思い出がたくさんつまっています。記念にとっておきたいと思う人は多く、使い終わったランドセルを解体(かいたい)し、飾りやすい手のひらサイズにつくりなおした「ミニランドセル」が人気を集めています。小さなランドセルには、貼っていたアニメのシールや、キズ、お守りなどがそのままに残され、見るたびになつかしい記憶(きおく)をよみがえらせます。日本人にとって、ランドセルは単なるかばんではなく、特別(とくべつ)に大切な友だちのような存在なのかもしれません。


ランドセル

高さ約11㎝のミニランドセルには、思い出がつまっています (協力=工房 夢小路)


(2011年8月更新)