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流行通信

日本のマンガのキャラクターには
個性がいっぱい!


パート1

ぐうたらだけど、助けてくれる侍(さむらい)

 日本のマンガのすばらしいところのひとつが、キャラクター設定です。主人公はもちろん、脇役(わきやく)から悪役まで、それぞれのキャラクターに個性があります。一人ひとりが細かくていねいに表現されているので、読む人は思わずマンガの世界に引きずり込まれてしまいます。今回は、魅力的(みりょくてき)なキャラクターがたくさん登場し、今、日本の男の子にも女の子にも人気のある二つの作品を紹介(しょうかい)しましょう。


『銀魂』の主人公の坂田銀時

『銀魂』の主人公の坂田銀時。(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・サンライズ

 まずは『銀魂』(ぎんたま)という作品です。まだ侍が活躍(かつやく)していて、東京が江戸(えど)と呼ばれていた頃(1603年~1868年)の日本に、とつぜん、異星人がやってきます。地球人と異星人の長い戦いが始まりますが、異星人のあまりの強さに国の指導者たちは異星人の要求を受け入れ、異星人たちは江戸の町をいばりながら歩き回ります。その一方で、異星人と戦った侍たちは刀を取り上げられ、生きる気力をなくしてしまいます。


 そんな絶望的な時代でも“侍”の魂(たましい)を持ちつづける男、坂田銀時(さかたぎんとき)がこの作品の主人公です。銀時は、万事屋(よろずや)という、依頼主(いらいぬし)の注文に応じてどんな問題でも解決する仕事をしています。そのため、江戸で起こるあらゆるやっかいごとに首をつっこんでいきます。ふだんはダラダラとしていて、悪態(あくたい)をついている銀時が、何よりも大切にしているのが“義理人情(ぎりにんじょう)(人との約束を守り、他人へのやさしさを大切にすること)”です。こまった人をみると手をさしのべ、そして助けだすためにけんかもします。


『銀魂』にでてくるキャラクターたち『銀魂』の一場面

(左)テレビアニメの『銀魂』にでてくる個性がいっぱいのキャラクターたち。 (右)『銀魂』の一場面。歴史上の人物たちが登場する。(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・サンライズ


『銀魂』マンガの表紙

『銀魂』マンガの表紙。(C)集英社

 この作品は、ギャグがいっぱいの楽しいストーリーで、日本の子どもたちは、銀時の持つやさしさをかっこいいと感じています。ほかにも、食いしん坊(ぼう)で怪力(かいりき)の少女・神楽(かぐら)、剣術(けんじゅつ)道場のあと取り息子・志村新八(しむらしんぱち)など、魅力的なキャラクターがたくさん登場します。