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流行通信

日本のマンガのキャラクターには
個性がいっぱい!


パート2

友情を大切にする魔法(まほう)使い

『フェアリーテール』の主人公のナツ・ドラグニル『フェアリーテール』にでてくる個性あふれる登場人物たち。

(左)『フェアリーテール』の主人公のナツ・ドラグニル。(右)『フェアリーテール』にでてくる個性あふれる登場人物たち。(C) 真島ヒロ/講談社・フェアリーテイル製作ギルド・テレビ東京


 個性あふれるキャラクターが登場するもう一つの作品『フェアリーテイル』にヒロインとして登場するのがルーシーです。ルーシーは、一人前の魔導士(まどうし)(ここでは、魔法を使ってさまざまな問題を解決する人たちのこと)を目指す女の子です。ある日、ルーシーは火を使うことが得意な魔導士・ナツと出会います。ナツは自分が所属(しょぞく)するギルド「フェアリーテイル」にルーシーをさそいます。ギルドとは、魔導士に仕事を紹介してくれる組合で、りっぱな魔導士になるためにはギルドに加入する必要があります。しかし、「フェアリーテイル」は他のギルドとちがって、何とも個性的で変わった魔導士ばかり集まっていました。「フェアリーテイル」が独特(どくとく)なところは、魔導士たちは、おたがいの長所や短所、人には言えない過去もふくめて仲間をみとめることです。そのメンバーたちはおたがいに信じ合い、自分をぎせいにしてでも仲間を助けあうのです。仲間としていっしょに成長していくルーシーと仲間の魔導士たちに自分自身を重ねる子どもも少なくありません。


Happy the talking cat, from Fairy Tail.『フェアリーテール』にでてくる人間の言葉を話す猫、ハッピー

(左)テレビアニメの『フェアリーテール』にでてくる人間の言葉を話す猫、ハッピー。(C) 真島ヒロ/講談社・フェアリーテイル製作ギルド・テレビ東京 (右)『フェアリーテール』マンガの表紙。(C)講談社


 この二つの作品に共通していることは、主人公たちと対決する相手も魅力的にえがかれているところです。戦いが終わっても、悪役が大切なキャラクターとして作品に残り、マンガの世界がどんどん広がっていきます。どちらも長期にわたって連載(れんさい)され、TVアニメにもなっている理由がそんなところにもあるのです。


(2010年9月更新)