自分の町を知ることも大切
日本のたくさんの学校で取り組んでいるものが「防災マップづくり」です。避難所(ひなんじょ)はどこにあるのか、くずれやすい壁(かべ)など危ない場所はどこか、お年寄りや障害のある方など助けを必要とする人はどこに住んでいるのかなど、自分たちの町のことをみんなで調べて地図を作ります。日本の協力もあり、アジアの国々でも「防災マップづくり」が始まっています。
横須賀(よこすか)市がおこなっている「子ども防災大学」では防災マップ作りに取り組んでいます。みんなで町を歩いて気づいたことを地図に記入していきます。
また、日本には楽しみながら防災を学べるゲームやパソコン用のソフトもあります。
こうした防災活動は、震災を体験して得た教訓をもとに作られています。防災活動に参加し、地震によりどんなことが起こるのかをイメージし、それに対して何をすればよいのかを考えることで、いざというときに適切な行動を取れるようになります。こうしたさまざまな防災活動を子どものころから行っている結果、日本では地震や台風などの自然災害が多いにもかかわらず、被害は極めて小さくなっています。
幼児向けのジェスチャーゲーム『ぼうさいDUCK』。安全・安心の「最初の第一歩」を、子どもたちが実際に体を動かし、声を出しながら学びます。.
(2010年8月更新)