
スキャナー

顔のCGモデル

写真がキャラクターになる様子
キャラクターの完成
この宇宙ストーリーの中では、自分の顔が3次元CGになって登場します。やりかたはとても簡単。まず、スキャナーの前で顔の写真をとります。すると、あっという間にCGモデルができあがります。それから参加者は13分のストーリーのどこかに出る20人の登場人物(乗り物を操縦する役や、敵とたたかう役など)にそれぞれ扮(ふん)します。この映画は全員がヒーローとなる作品。日本と海外のトップクリエーターたちが作る本格映像の中にいる自分の姿を、観客になって眺めることができるのです。
このしかけを支えているのは、物理学を応用した技術です。顔の特徴(とくちょう)を活かして笑顔にするなど、表情をコントロールするのは、物理学にもとづくコンピュータ・サイエンスの分野。そのため、完成映像は顔の筋肉の動きにまでこだわっていて、他のアニメ映像作品とは一味ちがっています。この技術は主に、早稲田(わせだ)大学で物理学を専攻(せんこう)する森島研究室の大学生などが開発しています。人々に感動や幸福をもたらす技術の研究をテーマに取り組みながら、この宇宙映画は、技術の発展を続けています。
