1975年、沖縄本島の北西にある本部半島で、沖縄国際海洋博覧会が開催された。会場跡はその後、海洋博公園となったが、2002年、園内にあった水族館が、「沖縄美ら海水族館」として生まれ変わった。
公園に入って5分ほど歩くと、海に向かう傾斜地に階段状に建てられた水族館の建物が見えてくる。背後には、東シナ海が広がり、遠くに伊江島を見渡せる。
水族館のテーマは、ずばり「沖縄の海の再現」。沖縄の海の特徴を、大きく三つの要素に分けて展示している。浅瀬に広がるサンゴ礁。暖流の黒潮が育む豊饒の海。そして、沖合に延びる神秘の深海。そこには、それぞれに特徴的な生き物の世界が広がっていることを、わかりやすく見せてくれる。
建物の入り口がある3階から1階へ下りていく。すると、浅瀬からサンゴの海、熱帯魚の海、黒潮の海、そして神秘の深海へと、まるで海中を旅しているかのような気分になれるのだ。