1995年から台湾のツアー客を受け入れ、近年は、欧米から訪れる人も増えた。
「今や日常から消えつつある、日本の生活様式や日本文化を大切にしているところが旅館です。日本の方だけでなく、外国のお客さまにも日本文化、日本のおもてなしを体験していただきたいですね」と女将さん。
だからといって、慣れない畳に無理に座らせたり、口に合わない日本食を出すことはしない。それぞれの国の生活習慣、食べ物の好みなどを勉強し、あくまでもお客さま主体のサービスを心がけているという。それこそが、日本人のきめこまかなおもてなしの心なのだ。