富士山とともに生きる
元祖七合目山口山荘の主人・山口芳正さん
 「7月8月の2カ月間は、ほとんど山小屋にいるよ」と山口山荘の主人・山口芳正さん。
 元祖七合目山口山荘は新五合目から登ること約2時間半、富士宮口登山道のほぼ真ん中に位置している。
 週末になると、一度に約160人泊まれる山小屋は、登山客でいっぱいになる。応援のアルバイトを含めて8人ほどの従業員は、寝る暇もないほどだ。
 父親が山小屋を経営していたので、山口さんはもの心つく頃から富士山に親しみ、高校生の頃には山小屋の手伝いをしていた。社会に出てからも、シーズン中の週末だけは応援に駆けつけた。しかし、父の病気をきっかけに会社を辞め、8年前父の跡を継ぎ、8代目主人となった。
 「たった2カ月間だけど、いろいろな人との触れ合いが楽しいね。シーズンが終われば、安定した収入がなくなっちゃうけど。でも、なんといっても、日本一の場所で生きられるんだからね」と、山口さんはちょっと誇らしげに微笑んだ。NIPONIA

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